ワーママ転職で注意すべきタイミングっていつ?
条件の良い転職ができるコツを知りたい。
ワーママが条件の良い転職をするためには、タイミングを考慮することが重要です。
タイミングを間違えると、転職先がなかなか決まらなかったり、戦力として貢献できなかったりするリスクがあるからです。
この記事では、家庭との両立を大前提としながらも、キャリアも諦めたくないワーママに向けて、転職におすすめのタイミングと避けたいタイミングについて解説しています。
この記事を読めば、ワーママ転職のタイミングやテクニックを理解し、両立もキャリアも諦めない理想的な転職に向けてのヒントを得ることができますよ!
私も最近ワーママ転職を経験しました!体験談も公開します。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
ワーママ転職|タイミングが重要な理由
ワーママの転職において、タイミングを考えることはとても重要です。
なぜなら、ワーママは他の人に比べてタイミングに応じた制約が多いからです。
例えば、子どもの年齢や保育の状況、家庭のサポートによって以下のような制約があります。
- 残業ができない、時短勤務になるなどの時間的な制約がある
- 子どもの病気や平日の行事による休みが多くなる
- ワンオペ育児による身体的、精神的、時間的な負担がある
また、ワーママ転職のタイミングを間違えると、以下のようなリスクもあります。
- 転職がなかなか決まらない
- 希望する条件での転職ができない
- 転職できても戦力として貢献できない
- 就業規則上の制度を利用することができない
これらのリスクを避けて条件の良い転職をするために、ワーママの各ステージに応じた最適なタイミングを見極めることがとても重要なのです。
ワーママが転職を避けたい5つのタイミング
原則として、ワーママが転職を避けた方が良いタイミングは以下の5つです。
これらの時期に転職するとどのようなリスクがあるのか、一つずつ解説していきます。
もちろんこれらの期間に転職することも可能ですが、その場合に注意すべきポイントについても、お伝えします!
1.妊活中・妊娠中
1つ目は「妊活中・妊娠中」です。
妊活中や妊娠中は、これから説明する5つの中でも、一番転職にはおすすめできないタイミングです。
なぜなら多くの企業の就業規則では、入社から1年以上経っていないと育児休業が取得できないと規定されているからです。
法律で定められた産前産後休暇(産前6週+産後8週)は取得できます。
しかしそれだけだと、産後8週間で仕事復帰する必要があり、生後約2ヶ月の赤ちゃんの自宅保育を含め、相当のサポートがないと現実的ではありません。
第二子以降の妊活中・妊娠中も同様の理由でNGです。
妊活中や妊娠中は、自身と赤ちゃんの健康を最優先に考えるべき時期。現職に在籍したまま産休・育休を取得し、給付金を得るのが賢い選択です。
スキルがあっても、入社から数ヶ月で長期離脱することがわかっている人を採用するのは企業にとってもリスクとなります。
採用の時点で慎重にならざるを得ないので、この時期の転職は難しいと思ってください。
2.育休中・保活中
2つ目は「育休中・保活中」です。
育児休業はあくまで元の職場に復帰することを前提に取得しているものです。
この時期に転職をすると、元の職場にも、応募先の企業にもあまり良い印象を与えないので注意してください。
元の職場は、復帰することを前提にポジションを空けて待っている可能性がありますし、応募先の企業からも「信頼感」の部分で評判を下げかねません。
保活中も、転職によって保育園入園に不利な状況になるリスクがあります。
例えば、保育園に申し込んだ時点と入園の時点で就業先が異なったり、先に退職してしまって保活中に無職期間ができてしまったりすると、自治体によっては認可保育園の入園の優先順位が下がってしまうことがあります。
※各自治体のルールをよく確認してください。
どうしてもこの時期に転職する場合は以下のポイントに注意して進めるようにしましょう。
- 現在の職場にも次の職場にも納得感のある「やむを得ない理由」を転職理由とする
- 保活中であれば、認可外保育園も視野に入れるなど、確実に入園できる手配をする
- 入園後の「慣らし保育」など、子どもが徐々に保育園になれる期間の働き方を考慮する
原則として育休中・保活中の転職は避け、まずは元の職場に復帰し仕事のペースを掴むようにするのがおすすめですよ。
3. 育休復帰直後
3つ目は「育休から復帰した直後」です。
転職して一番スタートダッシュをかけたい時期に、仕事を制限せざるを得ない状況が多くなるからです。
育休復帰直後は、以下のような状況から、転職しても実力を100%発揮するのが難しい状況になります。
- ママが新しい仕事を始めるのと、子どもの保育園が始まるのとが同時になる
- 保育園の最初の数週間は慣らし保育があり、一日数時間しか預けられない
- 0歳〜1歳台の子どもは保育園に入って最初の1−2年はしょっちゅう体調を崩す
転職の面接日に子どもが熱を出してドタキャンしなくてはいけなかったり、新しい職場でまだ有給が付与されていないのにお休みが必要になったりすることもあるでしょう。
思うように業務を進められなくてもどかしい。
また産後一年前後で復職したばかりのママは、寝不足も重なって大変な時期です。
無理をしないで仕事のペースをつかむことを優先するのがおすすめですよ。
どうしてもこの時期に転職する場合は以下のポイントに注意してください。
- 子どもの体調不良時にはパパに休んでもらうなど、家族のサポートを依頼しておく
- 転職活動にかける時間を捻出する
4. 小学校入学時
4つ目の避けたいタイミングは子どもの「小学校入学時」です。
親も子も生活の変化があり、どんなことが想定されるかわからない状況で転職すると、労働条件や優先事項が変化することがあるからです。
特に小学校入学の時期は、次のような変化があります。
- 保育園より時間が短く、フルタイムで働けなくなる可能性がある
- 平日の学校行事が多く、有給休暇を取得する頻度が高くなる
- 未就学児を対象とした会社の制度(看護休暇、時短勤務など)が使えなくなる
生活パターンがガラっと変わるこの時期は、親の方は変化を最小限にしてリスクヘッジするのが良いでしょう。
数ヶ月から1年くらいかけて、新しい生活パターンや子どもの様子を把握してからの方が、より実情に合う条件で転職することができるため、この時期の転職もおすすめできません。
どうしてもこの時期に転職する場合は以下のポイントに注意してください。
- 時短勤務など子ども向けの制度が充実している会社を選ぶ
- 学童保育を手配してママが働ける環境を作っておく
5.夫婦同時
最後の避けたいタイミングは「夫婦同時」の転職です。
以下の3つの理由から、夫婦同時の転職はおすすめできません。
- 夫婦双方の収入が同時に変動し、経済的なリスクが増えるため
- 新しい職場環境への適応により、家事育児へのコミットバランスが崩れるため
- 転職後もし問題が起きたときのリスクヘッジをした方が良いため
少なくとも数ヶ月は時期をずらして、夫婦の片方は現職にとどまっていたほうがリスクヘッジになります。
どうしてもこの時期に転職する場合は以下のポイントに注意してください。
- 子どもの送り迎えなど、子育てに関わる役割分担を明確にしておく
- 家計に影響のない収入を確保できるまでは転職活動を続ける
ワーママ転職|おすすめのタイミング2選
反対に、ワーママが転職しやすいおすすめのタイミングは以下の2つです。
なぜこの時期がおすすめなのかについて、詳しく解説していきます。
1.子どもが2-5歳の間
1つ目のおすすめは子どもが2歳〜5歳の間の転職です。
保育園に入園して1−2年経てば、多くのお子さんが体調も安定してくる時期です。
そのため、中長期のプランで転職の条件を描き、転職先を探すことが可能になります。
子どもの急な体調不良により仕事を休む頻度も減ってくる時期です。
この時期の転職では、その数年後にやってくる小学校入学のタイミングについて考えておく必要があります。
- 必要に応じて時短勤務に変更できるか
- 平日のイベントに参加しやすいか
- 学童保育に空きはあるのか
など、小学校入学時のシミュレーションをした上で転職先を探すと、長期的なキャリアを築くことができますよ。
2. 子どもが8歳(小学校2年生)以上
2つ目のタイミングは子どもが8歳以上、つまり小学校に入学して1-2年経過したタイミング以降です。
この頃には親も子も小学校生活に慣れ、生活パターンも安定してきます。
そのため、転職活動のための時間も取りやすくなり、腰を据えて転職活動に向き合うことができるようになるでしょう。
子育てとの両立、という意味では少しずつ楽になってくる時期。
家庭との両立に主軸を置いて働いてきた方も、だんだんと自分のキャリアに軸足を移し、希望のキャリアを実現できる転職先を探してみてください。
注意すべきポイント
就業規則において、子育て関連の制度(看護休暇や時短勤務など)は未就学児を対象としている会社が多いです。小学生以上のお子さんがいるワーママは、転職先の就業規則を事前に確認し、仮に制度が対象外であっても両立して働けるかどうかを良く確認するようにしてください。
ワーママ転職体験談
筆者自身が最近ワーママとして転職を経験しました。その経験の詳細や注意したポイントについてご紹介していきます!
フルバージョンの体験談は以下の記事を読んでみてくださいね。
転職時の状況
転職活動をした際、私の家族は以下のような状況で、比較的転職のタイミングとしては良かったです。
私自身は次男の育休から復帰して1.5年ほど経っており、復帰後の仕事のペースや家庭のルーティンが確立できた時期でした。
両立だけでなく自分のキャリアアップについてもより良い環境を求めて転職しようと決意しました。
転職で注意したポイント
希望の転職を成功させるために注意したポイントは以下の2点です。
- キャリアアップのため、自分のスキルや経験を棚卸ししてアピールポイントを整理
- 転職サイトとエージェントを複数活用して効率的な転職活動を意識
今回の転職は、家庭との両立は前提にしながらも、自分のキャリアアップ、年収UPに主軸を置いていました。
そのため書類や面接でアピールすることは「ワーママ」ではなく、あくまでも「ビジネスマン」としてのキャリアとスキル。
事前にキャリアの棚卸しをしてアピールポイントを整理しておきました。
こうすることで、職務経歴書の書類選考の通過率も上がります!
また、時間的制約のあるワーママとして効率的に転職活動を進めるために、転職サイトと転職エージェントには複数登録しました。
条件に合う求人を提案してくれたり、企業との条件交渉を代行してくれたりと、様々なサポートを無料で受けられるからです。
おすすめ転職サイト・転職エージェントはこちらから
転職で実現できたこと
今回の転職では以下の希望条件を達成することができました!
- 人事職としてキャリアアップできる職務
- 柔軟な働き方ができる制度(リモート勤務+フレックス制)
- 年収25%UP
転職活動自体は4ヶ月ほどかかりました。
やみくもにたくさんの会社に応募したわけではありませんが、仕事内容や労働条件をじっくり吟味して、良い会社が見つかるまでは現職に留まるというリスクヘッジをしていましたよ。
希望条件を叶える転職ができた要因は以下の3つだと考えています。
- ワーママとしての転職のタイミングを見極めたこと
- アピールできるスキルを整理しておいたこと
- 転職エージェントをうまく利用したこと
条件の良い転職を成功させるコツ3選
タイミングを考えること以外にも、ワーママが条件の良い転職を成功させるためのコツがあります。
以下の3つについてこのあと詳しく解説していきます。
1.離職期間をつくらない
条件の良い転職をするためには、現職を辞めるタイミングも非常に重要です。
在職中と離職中では、採用時の評価が異なるからです。
実際、採用側の目線では、離職中の人よりも在職中の人の方が評価が高くなる傾向です。
離職期間がない人のほうが「即戦力」と判断しやすく、現職での経験をすぐに応用できると評価するからです。
ちなみに、妊娠中や保活中の退職も以下の点でデメリットとなります。
- 妊娠中に退職してしまうと、育休手当金がもらえなくなる
- 保活中に退採用側の目線では、離職中の人よりも在職中の人の方が評価が高い職してしまうと、認可保育園入園の優先順位が下がってしまう
もちろん、ワーママは家庭の事情でどうしてもブランクや専業主婦の期間があることも多いでしょう。
「できれば」で良いですが、選択できる状況なら離職期間はつくらない方が条件の良い転職につながりやすいですよ。
2. 急いで決めようとしない
ワーママが条件の良い転職をするためには、短期間で急いで転職先を決めようとせず、数ヶ月〜半年くらいはかかるつもりでじっくり取り組んだほうが失敗が少ないです。
転職活動をすると、企業情報の収集や応募書類の準備、採用面接などに時間が必要ですが、ワーママはそもそも自分の自由になる時間が少ないですよね。
しかしこれらの準備にかかる時間を短縮することはできません。また、ワーママの希望条件を叶える求人自体も、数が多いわけではありません。
転職エージェントと転職サイトに登録したら、定期的に情報をチェックしつつ、条件の良い求人が出たらすぐに応募できるよう準備しておきましょう。
慌てて決断しようとして、何かの条件を妥協してしまってはあとで必ず後悔することになります。
ワーママ転職は長期戦と捉え、じっくり考えて最良の決断をしていきましょう!
3. 両立の条件だけで決めない
3つ目のポイントは、「両立の条件だけで決めない」です。
労働条件や給与条件はパーフェクトだけどやりたい仕事じゃない、という転職では本末転倒です。
仕事時間は一日の多くを占めます。ワーママだからといって両立だけを優先するのではなく、自分の目指したいキャリアでやりがいを持って働きたいですよね。
- 譲れない条件
- 短期的にやりたい仕事
- 長期的に目指したいキャリア
これらを明確にして、一時的な感情や雰囲気に流されない冷静な判断をしてくださいね。
ワーママ転職|よくある質問
転職のタイミング以外に、ワーママ転職でよく聞かれる質問をまとめました。
- ワーママ転職で陥りやすい失敗はありますか?
-
労働条件が聞いていたものと違って、ワークライフバランスが悪化してしまうケースがあります。
リモートワークができると聞いていたのに実際は週1回だけでほとんど出社とか、残業なしの予定だったのに実際は持ち帰り仕事があったとか。
求人票の内容を鵜呑みにせず、面接やオファー面談で詳細に確認することが重要です。
転職会議
のような企業口コミサイトを参考にするのもおすすめです。 - ワーママが採用面接で気をつけるポイントは何ですか?
-
面接で採用されるためには、「相手がほしい情報」を提供することが基本です。
採用側は、あなたがワーママであることよりも、ビジネス上でどんな経験をしてきたか、どんなスキルを持っているかの方が興味があります。
両立のための労働条件や制度などは、内定が出てから確認すれば良いことです。
面接ではワーママであることはいったん横に置いて、ビジネス上の実績や求人とのマッチングをアピールするようにしましょう。
- 時短勤務のまま転職することはできますか?
-
正直「時短OK」の求人自体は多くありません。
ただ、リアルミーキャリア
など時短転職を専門に扱うエージェントがあるので、うまく活用すれば転職できます。 大手では扱っていないような時短OKの求人がありますし、サービスは無料ですのでぜひ登録してみてください。
まとめ:絶好のタイミングで条件の良い転職をしよう!
今回は以下の内容について解説しました。
- ワーママ転職を避けたいタイミング
- 妊活中・妊娠中
- 育休中・保活中
- 育休復帰直後
- 小学校入学時
- 夫婦同時
- ワーママ転職おすすめのタイミング
- 子どもが2-5歳
- 子どもが小学校2年生以上
- 条件の良い転職成功のコツ
- 離職期間をつくらない
- 急いで決めない
- 両立の条件だけで決めない
転職はキャリアや生活に影響を与える重要な選択です。
自分のこと以外に、家庭や子どものことも考えなくてはいけないワーママ転職にはコツが必要。適切なタイミングを見極めることが成功のカギとなりますよ。
また、時間の捻出が難しいワーママは転職サイト・転職エージェントをうまく活用して転職活動を進めるのがおすすめです。
転職初心者のワーママであれば、まずは求人数が豊富でサポートが手厚い
他にも自分に合う転職サイト・エージェントはこちらから探してみてください!
それではまた!