ワーママの転職理由ってどうやって考えたらいいのかな。育児との両立を転職理由にしてもいいの?
ワーママ転職と家庭の事情は切り離せないため、うまい転職理由を考えるのはとても難しいですよね。
でも、転職理由はよく考えてうまく伝えないと、採用担当にマイナスイメージを与えかねません。
この記事では、10年以上採用担当として数千回の面接をした経験と、自分自身でもワーママとして転職した経験を元に、ワーママの転職理由のポイントや例文についてご紹介していきます。
この記事を読めば、ワーママ特有の事情をポジティブに言い換えて、面接選考に受かりやすい転職理由を考えることができるようになりますよ。
マネしてOKな例文もたくさんご紹介します!
ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
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【ワーママ】受かる転職理由のポイント5選
転職において、採用担当者は以下のようなポイントで候補者の転職理由を見ています。
- ポジションと候補者のスキルはマッチしているか
- 最小限の教育で、成果を出してくれるか
- ミスマッチがなく長く働いてもらえるか
そのため、転職理由を考えるときには、自分の正直な気持ちをベースに「相手がほしい回答」に近づけることが重要です。
ここでは、面接で「受かる」転職理由を考える以下の5つのポイントについて詳しく解説していきます。
1. ポジティブな理由にする
退職理由や志望動機を伝えるときは、ポジティブな理由を前面に出すことが重要です。
なぜなら「人間関係が合わない」「給料が低い」といったネガティブな理由は、転職先でも同様の問題をかかえる可能性があるとみなされるからです。
例えば、「人間関係が合わない」という理由は「新しい環境で人間関係を構築し、人脈を広げて行きたい」と言い換えられるし、「給料が低い」という理由は「生産性を上げ、パフォーマンスの質を高めることで、より高い評価をいただける環境で働きたい」と言い換えられます。
このように、本当の理由がネガティブなものであったとしても、面接においては採用担当が「成果を出してくれそう、一緒に働きたい!」と評価してくれるようなポジティブな理由に変換して伝えるようにしましょう。
2. 条件だけを理由にしない
ワーママにとって、以下のような労働条件は非常に重要です。
- 勤務地
- 勤務時間や残業時間
- 福利厚生や制度
しかし転職理由を伝える時は、これらの条件だけを理由にするのは避けましょう。
なぜなら、条件面だけが動機だと企業にとってはその人を採用するメリットが見えないからです。
転職の面接においてはワーママである/ないに関わらず、ビジネス上で培ってきたスキルや経験を新しい会社でどのように活かせるかを伝えることが重要です。
勤務地、勤務時間のような条件面は、自分の中での「裏テーマ」としておいて、転職理由としては伝えないくらいのつもりでいたほうが良いでしょう。
3. 納得感を持たせる
転職理由を聞いて、面接官が納得感を持つ内容を考えるようにしましょう。
納得感がないと、「うちの会社じゃなくてもいいんじゃない?」と思われてしまうリスクがあるからです。
例えば以下のような、どの会社にも当てはまる理由はおすすめできません。
今までの経験を活かして、広報の仕事をしていきたいと思います。自分にとっては新しい業界へのチャレンジになりますが、商品をPRするという共通のスキルを活かしていきたいです。
「培ったスキルを活かす」という方向性は良いのですが、どの会社にも当てはまる転職理由となっており、面接官の立場からすると、納得感がありません。
では、以下のように言い換えてみたらどうでしょうか。
今までの経験を活かして、広報の仕事をしていきたいと思います。御社の◯◯という商品は△△という強みがあるものの、□□の世代への認知度がまだ低いことが課題だとHPで拝見しました。□□世代へのPRは現職でも経験があり、◎◎の実績を残しています。このスキルを活かして、御社の課題となる部分を補う貢献ができると考えています。
GOOD回答のポイントは以下の通りです。
- その会社のプロダクトや、ビジネス上の課題を事前に勉強している
- 自分の経験や実績を具体的に語っている
- 自分の経験やスキルが、その会社の課題を解決できると伝えている
上記の点で、「それであればうちの会社にピッタリ!」と納得感が生まれるのです。
会社の事業についての事前調査は欠かせません。
4. 会社と自分がWin-Winな理由にする
「受かりやすい」転職理由は、自分だけでなく転職先の企業にもメリットをもたらすものでなければいけません。
新しいチャレンジができる、新しいスキルを習得できる、といった自分のキャリアのメリット以外にも、会社に貢献できることや活かせる経験・スキルをアピールして、お互いにWin-Winの転職理由を伝えるようにしましょう。
ワーママは労働環境の改善や家庭との両立など、ワーママ特有の転職理由を持っていることが多いですが、必ずビジネスの内容でWin-Winとなる条件を伝えることがポイントです。
自分のスキルや経験が、どのようにして企業の課題解決やプロジェクトの成功に貢献できるかを具体的に示すことで、面接官に転職の価値を理解してもらいやすくなりますよ。
5. 責任感と生産性をアピールする
ワーママの責任感の強さや高い生産性は、実は転職においては大きな強みとなります。
家庭と仕事を両立する中で培われた時間管理能力や、優先順位をつけて効率的に動くスキルは、どの会社、どの職種においても高く評価されるコア・スキルだからです。
またワーママの懸念事項として考えられる、「子どもの病気による急な欠勤」などについては、先回りして回答しておくこともおすすめです。
配偶者や実家のサポートがあること、いざというときはベビーシッターの利用を検討していることなどを伝えると、安心して仕事を任せられると評価されやすくなります。
【マネしてOK】使える転職理由の例文集
今まで採用担当として数千件の面接を実施してきました。その経験から、実際に「採用したい!」と思わせる好印象だった転職理由の例文を集めました。
以下のケース別に紹介していきます。
マネしてOKなので、自分に当てはめてアレンジして使ってくださいね。
家庭との両立が主な理由の場合
ワーママは家庭・育児との両立が転職理由になっていることが多いですが、それだけを理由にするのは避けましょう。
NG例では、退職理由で不満にも聞こえるネガティブな伝え方をしている点がNGポイントです。
また志望理由も、ワークライフバランスという条件だけであり、ビジネスマンとして何を貢献できるのかがわかりません。
GOOD例では、退職理由をポジティブでやる気を示せる言い方に変更しています。
志望動機では、柔軟な働き方を大事にしている点を強調しながらも、ビジネス上で具体的にどんな貢献をして成果を出せるのかがイメージしやすくなっています。
家庭もキャリアも犠牲にしないワーママの転職においては、育児や家族との時間を大切にしながら、キャリアも追求したいという思いを面接官に伝えることが重要です。
給料が主な理由の場合
給料が主な理由である場合、給料の低さだけを問題にするのではなく、自分のスキルやパフォーマンスの向上に伴ってキャリアアップしたいと伝えることがポイントです。
NG例では、現職の給料に対する不満を述べており、採用担当には「うちの会社に入っても同じような不満を持つかも」という懸念を持たれやすいです。
GOOD例では、給料UPを目指すために自分のスキルやパフォーマンスを上げることを前提としており、仕事に対する責任感が感じられます。
また長期的なキャリアを描いているため、「長く働いてもらえそう」という高評価を受けやすい回答になっています。
人間関係が理由で転職したい場合
人間関係の良し悪しは、どこの職場でもある上に、面接だけで見極めることはとても難しいデリケートな問題です。
人間関係の悪さを理由に転職を考えるのは問題ありませんが、面接においては観点をずらして伝えないと、良い印象を持たれません。
NG例では、「新しい環境が人間関係をどうにかしてくれるだろう」という他責思考だと捉えられるリスクがあります。
本当の転職理由が人間関係であっても、OK例のようにポジティブな退職理由に言い換え、さらに仕事で具体的に貢献できることを志望動機でアピールすると面接で好印象を持たれますよ。
未経験分野にチャレンジする場合
ワーママの未転職転職はあまり推奨していませんが、未経験転職にチャレンジしたいなら同じ職種のまま未経験「業界」へ転職するのをおすすめしています。
NG例では「現在の仕事を一通り経験して別のことをやってみたくなった」という本音を言ってしまっています。
これでは、また数年経ったら仕事に飽きてしまう人だと思われます。
志望動機についても、「未経験可」だからと言って、自分のスキルを何もアピールしないのでは「受かりやすい」とは言えません。
OK例のように、「新たな分野にチャレンジしたい」というポジティブな熱意を見せつつ、学ぶ意欲や経験したスキルを活かせる具体的な内容を伝えると採用につながりやすくなりますよ。
正社員を目指す転職の場合
パートやアルバイトなどの非正規雇用の形態から、正社員での採用を目指す転職の場合も、転職理由の伝え方にはコツが必要です。
NG例のように、雇用形態や労働条件だけを転職理由にすることは避けたほうが良いでしょう。
採用側から見ると、正社員に安定だけを求めているような印象を受け、ビジネスに貢献してもらえるイメージが湧きません。
逆にOK例のように、正社員になることによって、責任範囲を広げ大きな貢献ができるという意欲をアピールすると好印象です。
またパートの経験であってもビジネスで得たスキルや経験に違いはありません。自分のスキルや経験は積極的にアピールしていきましょう。
正社員を目指す転職によって、自分のスキルアップだけでなく、会社にも長期的に貢献できるというWin-Winの状態を伝えられると、面接で受かりやすくなりますよ。
マミートラックを抜け出したい場合
マミートラックとは、育児による時間的制約が理由でキャリアの機会が限られてしまうことを言います。
マミートラックで悔しい思いをしているワーママが、マミートラックから抜け出すために転職するのはおすすめの方法の一つです。
ただマミートラックが悔しいという転職理由だけでは、惜しい回答だと言わざるを得ません。例文を見てみましょう。
NG例でも活躍したいという熱意は伝わり悪くはありませんが、どんなスキルを持って貢献できるのか具体性に欠けるところがNGポイントです。
OK例のように、育児をしながらでもキャリアアップしたいという熱意と同時に、時間的制約があるからこそ得られたスキルや、会社にとって即戦力となる経験を具体的に伝えられると良いでしょう。
転職理由/志望動機が思いつかないときの対処法
転職理由は、以下のポイントを網羅していることが理想です。
- なぜこの職種なのか
- なぜこの会社なのか
- どのようなポイントで自分と会社がWin-Winなのか
しかし、転職理由がうまく言語化できずに悩んでしまうこともあるでしょう。
特にワーママは「本当の転職理由」と「面接で話すべき転職理由」を区別したほうが良いケースが多く、うまい転職理由が思いつかないことも多くなります。
転職理由が思いつかないときの対処法を以下の3ステップ(+1)にまとめました。
1.会社の事業について調査する
「なぜこの会社で働きたいのか」という理由に説得力を持たせるには、その会社のビジネスについて深く理解することが必要です。
単にホームページで事業の概要を見るだけではなく、以下のような情報をくまなく確認して多面的にビジネスを理解するようにしましょう。
- 会社のビジョン、ミッション
- 公式SNSで発信される日々の活動
- 同業界内でのポジショニング
- 競合他社との差別化ポイント
- 投資家向けに発信されている情報
これらの情報を得ることで、自分がその会社で働くイメージが湧きやすくなります。
また、自分のスキルや経験をビジネスのどの部分に活かせるのかなど、具体的なアイディアが浮かびやすくなります。
しっかり企業研究しているかどうか、採用担当には伝わりますよ。
2.自分のやりたいこと、できることを洗い出す
会社のことを理解したあとは、自分のことも客観的に理解して、親和性のあるポイントを見つける作業が必要です。
自分が何に価値を見出し、何に情熱を感じるのかを理解しておくと、よりマッチングの高い転職を成功させることができるからです。
これまでの経験やスキルをすべて棚卸しして、得意分野や興味分野を明確にしておきましょう。
キャリアの棚卸しの具体的な方法についてはこちらの記事で詳しく解説していますのでぜひ読んでみてください。
会社のビジネスについて理解を深め、自分ができることややりたいことを明確にすれば、あとは会社と自分の両者がWin-Winとなるポイントを探せば良いのです。
3.転職エージェントにアドバイスをもらう
自分なりに考えた転職理由も、プロの目から見るとまだまだ改善ポイントが見つかるかもしれません。
その点、企業のことをよく理解している転職エージェントにアドバイスをもらうのはとても有効な方法です。
転職先を紹介してもらうだけでなく、個々の会社の転職理由は納得感があるかどうかなど、個別のサポートをもらうこともできるので、積極的に活用していきましょう。
特にワーママ転職の支援実績の多い
4.それでも思いつかない時は…
ステップ1-3を実施しても転職理由が思いつかないときは、正直に言うとその会社とのマッチングは低いかもしれません。
ワーママにとっての労働条件だけが魅力であったとしても、仕事内容のマッチングが低いと長期的に働く場所としてはおすすめできません。
仕事は1日の中で多くの時間を過ごす場所です。
ワーママとして労働条件を優先したい気持ちは理解できますが、仕事内容の部分でも、どこかにやりたいことと親和性がある会社に転職することをおすすめしています。
まとめ:魅力的な転職理由を考えよう
この記事では以下の内容について解説してきました。
- 受かる転職理由のポイント
- ポジティブな理由にする
- 条件だけを理由にしない
- 納得感を持たせる
- 会社と自分がWin-Winになる理由にする
- 責任感と生産性をアピールする
- ワーママが使える転職理由の例文集
- 転職理由が思いつかない時の対処法
- 会社の事業について調査する
- 自分のことを棚卸しする
- 転職エージェントにアドバイスをもらう
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