ワーママが未経験で転職するのって難しいかな?
結論から言うと、ワーママが未経験の分野へ転職するのはかなり難易度が高いです。
ただし、いくつかの注意点やコツを理解すれば誰でも挑戦できるんです!
この記事では、外資系企業の人事として10年以上採用を経験している私が、ワーママが未経験の転職をするコツや注意点について解説していきます。
この記事を読めば、ワーママが未経験転職にチャレンジできる具体的な選択肢を知ることができますよ。
私自身がワーママとして未経験業界に転職した体験談もお伝えします。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
結論:ワーママが未経験分野に転職するのはかなり難しい
結論から言うと、ワーママが未経験の分野へ転職するのはかなり難易度が高いです。
なぜなら、未経験の転職者を採用するのは企業側にとってもリスクがあるからです。
私達にとっての「転職」は、企業にとっては「中途採用」です。企業が中途採用をするメリットは、すでに経験を積んでいる即戦力の人材を採用し、最小限の教育で最大限の成果を出してもらえることです。
中途採用で未経験者を取るということは、教育コストがかかりますし、期待する成果を出してもらえるかどうかわからないという点で、企業にとってリスクになります。
このように、ワーママに限らずそもそも「未経験」で「転職」すること自体がかなり難しいことだと言えます。
ワーママの未経験転職が難しい3つの理由
ワーママが未経験転職をするのが特に難しいのには以下のような理由があります。
- 未経験転職は若いほどいいから
- ワーママは時間的制約があるから
- 未経験可の業界が少ないから
一つずつ解説していきます。
未経験転職は若いほどしやすいから
未経験で転職するには若ければ若いほど良いと言われます。
新卒や第二新卒は、ほとんど全員が未経験の状態で就職・転職しますよね。採用企業側もそれをわかった上で、長期的に育成するプランで若手を採用します。
もちろん若いワーママもいますが、新卒から一定期間働いたあとに結婚・出産をしている場合は、ワーママになっている時点で30代以上であることも多いでしょう。
私も40代のワーママです。
30代、40代になってくると、企業側は長期プランで育成するのではなく、即戦力としてすぐに結果を出してくれる人材を求めるようになります。
そのため、ワーママが未経験で転職をするのは、年齢を重ねれば重ねるほど難しくなるのです。
ワーママは時間的制約があるから
ほとんどのワーママは、子育てとの両立のため残業ができない、時短勤務が良いなどの時間的制約があります。
未経験で転職した場合、最初に学ばなくてはいけないことも多く、仕事で成果を上げるためには人一倍時間をかけて働いたほうが有利になります。
時間的制約のあるワーママは、人より時間をかけて未経験の弱みを挽回することができません。
よっぽど効率的に働いて、要領よくアウトプットにつなげていくしかないですよね。
この点で、ワーママの未経験転職はなかなか厳しい状況だと言わざるを得ません。
そもそも未経験可の業界が少ないから
転職マーケットで「未経験歓迎」としている業界は多くありません。
企業側からすれば、中途採用では経験者に来てもらったほうが教育コストを抑えられるメリットが大きいからです。
「未経験歓迎」としている企業やポジションは、誰にでも取り組みやすい、比較的難易度の低い業務に対し、多くの人を集めたいという意図があるケースが多いので注意が必要です。
キャリアアップのために転職したいと考えているワーママにとっては、選択肢がせまくなり、転職自体の難易度があがる傾向にあります。
ワーママが未経験の転職を成功させるコツ4選
ワーママが未経験で転職をするのはかなり難易度が高いものの、いくつかのコツを理解すれば転職を実現することも可能です。
具体的には以下の4つのコツを解説していきます。
- 職種を変えずに業界だけ変える
- 横展開できるスキルをアピール
- 汎用性の高い資格を取る
- まずは副業として経験を積む
職種を変えずに業界だけ変える
1つ目のコツは「職種」を変えずに未経験の業界にチャレンジするという方法です。
営業、マーケティング、人事、経理などの「職種」は、業界や会社が変わっても業務内容が似ていることが多く、むしろ経験者とみなされて採用されやすくなる傾向にあるからです。
たとえば下図のように、食品業界でマーケティングを経験した人が、化粧品業界のマーケティング職に転職すると、即戦力とみなされます。
一方で、IT業界で営業職をやった人が、同じIT業界ではあるもののまったく別の人事職に転換して転職したくても、業務に直結する「職種」の部分が未経験なので転職するのは難しいでしょう。
経験した職種を変えずに、未経験の業界にチャレンジするという方法はワーママであっても転職成功につながる重要なポイントだと言えますよ。
横展開できるスキルをアピールする
職種を変える場合であっても、経験したスキルで横展開できる業務を選ぶと、未経験でも転職しやすくなります。
応募書類や面接において横展開できるスキルを持っていることがわかれば、企業側としても即戦力として採用しやすくなるからです。
例えば、営業職としてクライアントに商品提案をしてきた経験があれば、転職先ではカスタマーサクセス職として、商品の効果的な使い方を提案し継続的に利用してもらうための働きかけをする仕事に横展開することができますよね。
また営業企画職として営業戦略を作ってきた経験があれば、少し視座を上げれば今度は経営企画として会社全体の戦略策定に展開することもできるでしょう。
このように未経験の転職であっても、経験して得たスキルと関連性の高い仕事を選ぶことで、転職を成功に近づけることが可能です。
汎用性の高い資格を取る
資格だけで転職が有利になるわけではないですが、未経験でチャレンジするなら、汎用性が高く、さまざまなポジションに応用しやすい資格を持っているに越したことはありません。
例えばビジネス英語関連の資格であるTOEICでハイスコアを取っていれば、翻訳・通訳の仕事や、英文事務など海外関連の仕事に転職できる可能性は高まります。
またMOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)はExcel, Word, PowerPointなど、仕事でよく使われるオフィスソフトに関する資格ですが、資料作成や表計算がある程度できると判断され、未経験であっても事務職など関連ポジションに転職しやすいでしょう。
このように、いろいろな仕事に応用できる資格を取っておくと、ワーママが未経験で転職する際にも有効です。
まずは副業として経験を積む
会社員として未経験であっても、副業で取り組んだ経験があれば、転職活動においては大きなアピールポイントになります。
副業も立派なビジネスなので、一定の経験期間や実績があれば、企業での経験と同等とみなされ「未経験」ではなくなるからです。
時間のないワーママでもスキマ時間で取り組みやすい副業としては以下のようなものがあります。
- WEBライター
- 翻訳
- データ入力
- 動画編集
- SNS運用
どうしても転職したいプランがあるなら、長期プランになりますが、まずは副業として小さく始めて着実に経験を積むのがおすすめですよ。
未経験で転職する際のリスク・注意点
コツをつかめばワーママでも未経験で転職することができますが、リスクや注意点も理解しておく必要があります。
ここでは、ワーママが未経験転職を考える際に理解しておくべき以下のリスクや注意点について解説します。
- 収入ダウンのリスク
- 正社員での転職が難しい可能性
- 時短勤務できる求人は少ない
- 転職活動が長引くリスク
一つずつ深掘りしていきます。
収入ダウンのリスク
ワーママが未経験で転職をすると、収入ダウンのリスクがあります。
採用する企業は、教育コストがかかる上に成果を出せるかどうか保証がない人材に対して、高い給与を払えないからです。
転職の目的が以下のようなものであれば、問題ありません。
- 収入をダウンさせてでもチャレンジしたいことがある
- ワークライフバランスを改善させることが主な目的
本来の転職の目的に立ち返った上で、収入ダウンのリスクを負ってでも未経験で転職するべきなのかどうか、良く考える必要がありますね。
正社員での転職が難しい可能性
未経験の転職では、契約社員やパート社員から始めるという求人も少なくありません。
収入ダウンと同様、採用する企業側は一定期間非正規の雇用形態で様子をみて、成果を出せる人材だと判断したあとに正社員登用するというリスクヘッジをしたい思惑があるからです。
正社員での転職でない場合は、収入の低下や雇用の不安定さなど関連するリスクが出てきます。
そのため、仮に正社員雇用でなかったとしても問題ない転職なのかどうか、あらかじめ考えておく必要があるでしょう。
時短勤務できる求人は少ない
ワーママは転職の条件に時短勤務をあげることも多いですが、未経験転職の場合、最初から時短勤務ができる求人の数は限られます。
未経験者の場合、最初のうちは時間をかけて学び、経験者と同等のアウトプットができるレベルまでなるべく早く到達することが望ましいため、企業は未経験の人材に対して「時短OK」とするのはリスクなのです。
時短勤務での未経験転職を希望する場合は、契約・派遣社員、パート社員などの選択肢も視野に入れて転職を考えると良いでしょう。
転職活動が長引くリスク
ワーママが未経験で転職をしようとすると、なかなか条件に合う求人が見つからない、選考に通らないなど、転職活動が長引くリスクがあります。
未経験で転職できる求人数が少ない上に、時間的制約のあるワーママの転職はそもそも難易度が高いからです。
転職活動にはそれなりにエネルギーを使うので、事前調査をした上で、実際の選考はなるべく短期集中で行きたいものです。
- 未経験チャレンジしたいキャリア
- 勤務地や働き方などのワークライフバランス
- 給与や福利厚生
- 会社の制度やカルチャー
上記のようにいろいろな条件があると思いますが、転職活動を長引かせないためには、絶対に譲れないもの・妥協しても良いものを区別し求人の取捨選択をすると良いですよ。
未経験転職:ワーママの体験談
実際に未経験での転職を成功させたワーママの体験談もご紹介します。
実は筆者の私もつい最近ワーママとして未経験の業界への転職活動を経験しました。私自身の経験も後半で紹介していますのでぜひ読んでみてください。
ネット上の声
ワーママとして未経験転職をしようとしている人、実際に成功させた人の声を集めてみました。
30代ワーママ未経験転職をこれから頑張ろうとしているケース
この方はどうしてもチャレンジしたい業界があり、ワーママ未経験での転職を宣言しています。人材業界でキャリアを積みたいという強い思いが感じられます。
ワーママだってキャリアを犠牲にしない転職を目指したいのは当然のことですよね。
公務員から編集の仕事への転職を成功させたワーママのケース
公務員から編集の仕事とはかなり思い切ったキャリアチェンジだと思います!
新しい仕事にチャレンジすると同時に、仕事と子育ての両立も継続させなくてはいけない点が、ワーママのシビアなところですね。
筆者の転職体験談
私自身がワーママ転職をした状況は以下の通りです。
- 転職活動期間:3ヶ月
- 転職エージェント2社、転職サイト1社登録
- 活動時40歳、4歳と1歳の2児を育てるワーママ
- 10社応募、7社書類選考通過、2社辞退、1社内定
- 正社員フルタイム、出社/在宅半分ずつの条件
- 年収170万円UP!
もともと外資系マーケティング業界の人事職でしたが、今回の転職で、外資系医療業界の人事職に「未経験業界」への転職をしました。
未経験業界へのチャレンジだったため、職種は「人事職」をキープして即戦力として見てもらえるような戦略を描き、結果としてワーママでも年収アップの転職をすることができました!
私は10年以上外資系企業で働いており、ワーママこそ外資系企業が良い!と思っているので、今回の転職でも外資系企業にしぼって活動していたんです。
外資系企業は成果にシビアなところがありつつも、ワークライフバランスは非常に取りやすく、日系と比べて年収の高いポジションが多いため、キャリアアップを目指したいワーママにはぜひ選択肢に入れてほしいです。
ワーママの未経験転職におすすめの転職エージェント
ワーママが未経験転職をする際に一番おすすめなのは
なぜなら、
ただでさえ条件の厳しくなるワーママの転職において、求人の選択肢が広いというメリットは非常に重要なポイントです。
エージェントに登録しても紹介してもらえる求人がなければ意味がないですからね。
ワーママ転職の支援実績も豊富で、ノウハウもあるため、時間のないワーママが効率的に転職活動するための戦略も一緒に考えてもらえます。
リクルートエージェントの主な特徴
- 非公開求人だけでも30万件超えの圧倒的な求人数
- 転職支援実績NO.1、大手ならではの豊富なサポート体制
- 地域も業種も対象が広く、幅広い希望条件に対応可能
メリット・デメリットを含め、
\ ワーママ転職のノウハウに強い /
まとめ:リスクを理解して戦略的なワーママ転職を!
この記事では、以下の内容について解説してきました。
- ワーママの未経験転職はかなり難易度が高い。
- でも、コツとリスクを理解すれば転職できる!
- ワーママ未経験転職のコツ
- 職種を変えずに業界だけ変える
- 横展開できるスキルや資格を得る
- ワーママ未経験転職のリスク注意点
- 収入ダウンや非正規雇用となる可能性
- 譲れない条件を明確にしないと転職活動が長引く
難易度は高いものの、ワーママだからといって自分が描く理想のキャリアを諦める必要はありません。
キャリアアップ・年収UPを目指す転職であれば、職種は変更せずに業界だけ新しいチャレンジをするのが一番おすすめの戦略です。
実際に転職活動を進める際には、ワーママ転職のノウハウがあり、未経験チャレンジができる求人数が豊富な
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理想のキャリア目指して頑張っていきましょう!それではまた!