
外資系企業の最終面接で落ちた…。最終まで行っても落ちることあるんだ。
結論から言うと、外資系企業の面接では最終面接で落ちることも全く珍しくありません。バリバリ選考です!
そのため戦略的な対策をしないと、最終面接に受かるのはなかなか難しいのが現実です。
この記事では、外資系企業の現役採用担当として数千回の面接を実施してきた筆者が、外資系企業の最終面接にフォーカスして、落ちない対策やよく聞かれる質問について解説していきます。


この記事を読めば、外資系の最終面接に「落ちない」対策ができ、希望企業の内定にぐっと近づくことができますよ!



私自身が外資系の最終面接に落ちたときの体験談もお伝えします。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね!
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外資系の面接プロセスと評価ポイント


外資系企業の採用面接は、一般的に以下のプロセスで進められます。
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ポジションによってはどこかが英語面接だったり、最終の役員が海外に在籍しているケースも多くなります。
それぞれの面接で何を見られているかが明確に異なるので、一つずつ具体的に見ていきましょう。
1次:人事スクリーニング
書類選考後、最初の面接は人事担当によるスクリーニング(いわゆる足切り)面接です。
ここでは基本的な情報を確認し、次回の面接官に橋渡しをする役割があります。具体的には以下のような内容を確認されます。
- コミュニケーション能力
- ビジネスマナー
- 職務経歴の概要
- 過去の転職理由
- 今回の退職理由
- 英語力
正直、人事担当者はすべてのポジションの職務内容を詳細まで把握しているわけではありません。
そのため、基本的な職務経歴とビジネスマナー、コミュニケーションの部分を確認し、2次面接以降の本格的な面接に進める人材かどうかを見極めています。
1次の人事スクリーニングに向けては、職務経歴の概要をわかりやすく伝えること、過去の転職理由をポジティブに伝えることができるように準備しておきましょう。
2次:直属の上司による面接
外資系企業はポジション別採用の手法を取っているため、人事部ではなく各部署のマネージャーが採用の責任を持つHiring managerと位置づけられています。
2次面接では、主にこのHiring managerである直属の上司が面接官になり、以下のような細かい内容を確認していきます。
- 担当する業務の理解
- 業務に直結する経験・スキル
- 過去に達成した実績
- 過去に失敗した経験
- 志望動機
- カルチャーフィット
1次の人事スクリーニングと比べてかなり詳細な業務経験やスキルの確認があり、本当に該当ポジションにマッチしているかを確認していきます。
以下のような内容を隙なく回答できるよう準備して臨みましょう。
- 自分が過去の経験から得たスキル
- 成功したエピソード
- 失敗をどうやってカバーしたか
- なぜこのポジションを希望するか
自分のことだけでなく、会社のビジネスについてもよく調査しておかないと、マッチングについて説得力のある受け答えにならないので注意してください。
最終:役員面接
採用の責任を持つのは2次のHiring managerですが、採用の予算について責任を持っている役員が最終面接を担うことが多いです。
役員は日本オフィスのトップであったり、海外オフィスのマネジメントだったりと、企業によって組織が異なります。
最終面接では以下のような内容を中心に確認されます。
- ポジション獲得への熱意
- マッチングへの説得力
- 会社のビジョンへの理解と共感
- 長期的なキャリアプラン
役員はより俯瞰的な目線で評価をするところがポイントです。
候補者側も少し目線を上げて、会社のビジョンや長期的なキャリアプランについてマッチングが高いという情報提供をするように意識しましょう。
外資系企業は合理的な会社経営をする特徴があるため、特に外国人面接官は、「決め手がない、可もなく不可もない」という理由だけで不採用にすることもあります。
役員が最終的にGOを出すための材料を提供するつもりでアピールしていきましょう。
外資系の最終面接で不採用になる理由
多くの人にとって、採用面接は人生でそう何度も経験することではありません。
緊張しながらも懸命に対応した面接で不合格を言い渡されると落ち込んでしまいますよね。
一般的に最終面接まで行って不採用になる場合は以下のような理由が考えられます。
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一つずつ詳しく見ていきましょう。
熱意が伝わらない
面接での熱意は非常に重要です。
最終面接まで行っているということは、スキルがマッチングしているかどうかの確認は済んでいる状態。
あなたが本当にその企業で働きたいと思っているのか、それともただ選択肢の一つとして内定がほしいだけなのか、面接官は見極めようとしてきます。
言葉だけでなく、態度や表情、声のトーンからも熱意を感じ取ることができるため、自分の気持ちを自然に表現するよう心がけると良いでしょう。
決め手がない
最終面接の面接官は採用する理由を見出したいと考えています。
面接官は最終的な意思決定者であり、採用にかかる予算を執行するための納得できる「決め手」を探しているからです。
そのため、自分が言いたいことだけを伝えていると、相手にとっては「決め手がない」と不採用の理由になってしまうかもしれません。
熱意と同時に、自分の強みや過去の成功体験を具体的に伝え、面接官に「この人を採用したい」と思わせる必要があります。
回答に一貫性がない
1次面接の内容は2次面接の面接官に、2次の内容は最終面接の面接官に伝言されていきます。
そのため、志望動機や退職理由などに一貫性がないと信頼性が低く評価され不採用につながるリスクがあることを覚えておきましょう。
毎回面接が終わるごとに、聞かれたことと答えたことを簡単にメモしておいて、次の面接の前に見返すようにするのがおすすめです。
回答に一貫性があると、面接官に安心感を与えることができ企業からの信頼を獲得しやすくなります。
カルチャーフィットしていない
外資系企業では、カルチャーフィットが重要視されます。
企業文化に適切に順応できるかどうかが、採用の大きなポイントとなるからです。
企業について事前にリサーチし、価値観や仕事のスタイルを理解した上で、自分がその文化にどれだけ適応できるかをアピールすることが大切です。
企業側の理由
応募者側ではどうしようもない、企業側の理由で不採用になるケースも多々あります。
例えば以下のような理由が考えられます。
- 急な組織変更でポジションをクローズした
- 社内で適任者が見つかった
- 社内の予算承認が降りなかった
これらは、応募者側がいくら頑張ってもどうしようもないことです。
また、企業と直接コミュニケーションを取っている場合でも、転職エージェントを通している場合でも、不採用の本当の理由を教えてもらえるとは限りません。
落ちた会社のことをいつまでも悔やまず、反省を活かして万全の準備をして次に行く!という心持ちで転職活動に臨むようにしましょう。
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【体験談】外資系の最終面接で落ちた話


最近、筆者も転職活動をしていました。
その中で1社、ある外資系企業の最終面接までトントン拍子で進んだのに、結果は不合格だったケースがありましたので体験談をご紹介します。
1次と2次は高評価だった
その会社では外資系企業のセオリー通り、1次面接は人事担当者が、2次面接は直属の上司になる方が面接官となっていました。
1次面接は同じ職種の人事同士、まるでカジュアル面談のようになごやかな雰囲気で面接(というより情報交換のような感じ)が進んでいきました。
自分の経歴を説明したと同時に、会社のことについても理解を深めることができて、満足度の高い面接だったと記憶しています。
2次面接は直属の上司になるアメリカ人男性との面接。オフィスに訪問して対面でお話しました。
英語面接なので緊張しましたが、結果、エージェントから「今までの候補者の中で一番良いと言われましたよ!」という高評価をいただくことができました。
急に雰囲気の違う最終面接
2次面接で高い評価をいただいたので、内心「これは内定出るでしょ」と調子に乗って最終面接に望みました。
最終はヨーロッパ本社の役員の方とのオンライン面接です。事前に役員の方のお名前を聞いていたので、LinkedInでご経歴を拝見して事前調査もばっちり。
役員面接では、長期的なキャリアプランについてかなり深堀りして聞かれました。正直、今回の転職に焦点を当てていて、5年後、10年後のことまで具体的に考えていなかったので、回答が浅くなってしまった記憶がありました。
雰囲気こそ和やかだったものの、2次面接までのような手応えは感じられないまま面接は終了。
1週間後に来た結果は「不合格」
ちょうどヨーロッパの休暇時期と重なって、1週間程度待たされましたが、選考結果は「不合格」。
転職エージェントから教えてもらえた理由は、「職種の経験はあるけれど、業界は未経験なので、このポジションを任せることはできない」でした。
業界が未経験だから不合格なのであれば、書類選考の段階で落としてほしかったというのが正直なところですが、つまり、それが本当の理由ではないのだと思います。
2次まで高評価だった私が、最終面接の役員に「この人に内定を出そう」と最終判断をするのに説得力を持たせる十分な価値を提供できなかったのだと理解しています。
この経験の反省点
企業研究は十分できていたつもりでしたが、「高評価で最終面接まで来たんだから、確認程度でしょ」と余裕を持ってしまったところ、また、通常最終で聞かれやすい想定質問の回答を事前に準備できていなかったことが大きな反省点です。
外資系企業の面接では最終面接で落ちることも普通にありえる。という事実を理解して、危機感と緊張感を持って準備し、当日に臨むべきでした。
この会社とはご縁がなかったですが、反省を活かして転職活動を継続し、別の外資系企業に転職を決めることができましたよ!



同職種ながら、未経験業界です。給与もUPしました!
外資系の最終面接に落ちないための対策7選


募集要項と自分のスキルがマッチングしていることを前提として、以下の7つの対策をしておくと、外資系の最終面接で「受かる」確率が上がります!
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すべて基本的なことですが、採用担当として日々面接していると、現職の仕事をしながらこの準備を万全にしてくる方は意外と少ないです。
人がやらないことをきちんと準備しておくだけで差がつくポイントなので、ぜひ徹底的に準備して希望の企業の内定に近づいていきましょう!
企業の調査を徹底的に行う
一番当たり前のことですが、結構できていない人がいるのが「企業の事前調査」です。
企業のビジネスや課題、ビジョンや求める人材などの情報は様々な情報ソースから得ることができますし、自分の志望動機に説得力を持たせるのにはとても有効です。
具体的には、以下のような情報ソースをくまなく確認して、企業情報を徹底的に調べるようにしましょう。
- 公式ホームページ
- 投資家向け情報、IR情報
- プレスリリース
- LinkedInの企業ページ
- 公式SNS
- 転職会議
のような企業口コミサイト - 競合他社情報(四季報など)
- 社長、社員のインタビュー記事
他にも、手軽に買える商品やサービスを扱っている会社であれば、実際に購入して試してみるようにしましょう。
企業情報を徹底的に調査することで、志望動機に深みや説得力が増します。細かいことにも興味を持って徹底的に調査して面接に臨むようにしてください。
熱意が伝わる話し方をする
最終面接までくれば、スキル面は十分に評価されているので、最後の一押しとなる熱意を伝えることが重要になります。
単に言葉で「この会社で働きたい」と伝えるだけでなく、具体的な理由や過去の経験を交えて話せるように練習しておくと良いでしょう。
自分のバックグラウンドと応募先企業の共通点を見つけ、それに基づいて熱意を示すことで、面接官の印象に残ることができます。
想定質問を考えておく
面接で当然聞かれるであろう質問には、過不足なく答えられるように準備しておきましょう。
具体的に、以下のような質問はほとんどの会社で聞かれます。
- 過去の転職理由
- 現在の会社の退職理由
- 志望動機
- 過去の成功事例エピソード
- 過去の失敗事例エピソード
- 自分の強み、弱み
- キャリアプラン
ちなみに回答の丸暗記は避けてください。暗記している文章を思い出して話していることは面接官にバレますし、想定外の深堀り質問がきたときに対応できなくなります。
話す内容を箇条書きにして洗い出しておくくらいで良いでしょう。



面接はプレゼンではなく「会話」です!
「過不足なく回答する」というところがポイントです。聞かれたことに答えない(=不足がある)のはNGですが、同時に、聞かれていないことまでしゃべるのもNGです。
面接では自分をアピールしたいために、聞かれていないことまで話しすぎる人がたくさんいます。面接はコミュニケーションなので、会話が弾むことで話を深堀りしてもらえるよう、心がけましょう。
逆質問を考えておく
面接の最後には必ずと言っていいほど逆質問の時間があります。
ここでの質問の質は、応募者の興味や理解度を示す重要なポイントとなります。
逆質問では、企業の具体的な取り組みや将来的なビジョンについて尋ねると良いでしょう。
転職エージェントと面接対策する
自分で企業について調査するのはもちろんですが、質の高い転職エージェントに協力を仰げば、面接対策をかなりしっかりサポートしてくれます。
外資系企業を目指す場合に一番おすすめなのはJACリクルートメント
JACは「企業担当制」として、キャリアコンサルタントが担当する企業についてあらゆることを熟知しています。
私自身が自分の転職でJACにお世話になったときも、以下のような情報を面接前に教えてもらえてとても参考になりました。
- 面接官の特徴
- 面接官の経歴
- 募集の背景
- 過去に同じポジションで不合格になった人の理由
- 過去に同じポジションで受けた人が聞かれた質問



こんなに詳しく教えてくれるエージェントは他にはあまりないです!
また、面接に慣れていない、自信がないなどの場合、模擬面接で面接の練習をしてくれることもあります。
転職エージェントは大いに有効活用していきましょう。
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JACリクルートメント


面接後の振り返りをする
外資系企業では1社あたり少なくとも3回程度の面接があり、各面接で話した内容は次の面接官に連携されます。
そのため候補者側でも面接ごとに振り返りを行ない、次の面接に備えておくことがとても重要です。
面接が終わるたびに、聞かれたこと、話したことを簡単にメモしておくようにしましょう。
こうすることで、1次面接から最終面接までの話の内容に一貫性を持たせることができるし、前の面接での改善ポイントを次の面接で軌道修正することができます。
ビジネスの場面でPDCAを回しながら業務を改善していくのと同様に、面接も毎回振り返りをすることで格段に上達することが可能なんですよ。
応募ポジションの見直しをする
しっかり準備して臨んだのに面接に落ち続け、まったく通過できないような場合は、転職軸の見直しが必要なケースも考えられます。
業界、職種、ポジション選びを間違っていると、どんなに対策してもいっこうにマッチできないからです。
転職軸の見直しを行う場合は、自分のキャリアの棚卸しをして自分のできること、やりたいことを明確にしておきましょう。


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最終面接で落ちた時にすべきこと


最終面接での落ちてしまった場合でも、次に活かせる行動を取ることが大切です。
落ち込んでしまうのも当然かもしれませんが、それだけでは何も変わりません。まずは冷静になり、新たなスタートを切るためのステップを考えましょう。
具体的には、以下の2点を繰り返すことで、最終面接の合格率は確実に上がっていきますよ。
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エージェントにフィードバックを依頼する
転職エージェントを活用している場合、エージェントを通して企業に面接のフィードバックを依頼することができます。
面接官からの具体的なコメントは次回の面接対策に非常に役立ちます。
必ず回答してもらえるとは限りませんが、聞くだけ聞いて損はないので、面接不採用の場合は必ずお願いするようにしましょう。
エージェント側も熱意の高い候補者と考え、手厚いサポートをしてくれるようになりますよ。
次につなげる反省会をする
自分一人でも反省会をすることは可能です。
最終面接で聞かれた質問と自分が答えた内容を書き出して客観的に見てみましょう。
- 回答に一貫性があったか
- 熱意が伝わる話し方をしていたか
- 企業が自分を採用するメリットを伝えられたか
など、一つずつポイントを確認していくとっよいでしょう。
また自分なりに振り返るだけでなく、書き出したメモを転職エージェント、家族や友人に見てもらうこともおすすめです。
他人からの意見をもらうことで新たな気付きが得られるかもしれません。
外資系の最終面接に受かりやすい人の特徴5選


外資系企業の採用担当として過去数千人の面接を行ってきた経験から、外資系の面接に受かりやすい人の特徴を下記の5つにまとめました。
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一つずつ具体的に見ていきましょう。
コミュニケーション力が高い
コミュニケーション力が高い人は、外資系企業の面接で高く評価されます。
外資系では、様々はバックグラウンドの人々と働くことになり、異文化間でのコミュニケーションが重要視されるからです。
ただ話すのがうまいだけではなく、以下のようなポイントを面接で確認しています。
- 結論ファーストで端的に話せるか
- 聞かれたことに過不足なく答えられるか
- テンポの良い会話のキャッチボールができるか
- 気持ちの良い言葉遣いができるか
面接も、社内での普段のやり取りも、人と人とのコミュニケーションです。一緒にいて気持ちよく仕事ができると思われれば、外資系の面接にも受かりやすくなりますよ。
なお、話し方や聞き方、笑顔、アイコンタクトのような非言語コミュニケーションも評価の対象です。
自信がない場合は鏡の前で面接の練習をしたり、自分の話す姿を録画したりして、客観的に見るクセを付けると良いですよ。
スキルを言語化できる
外資系企業では、ポジションにマッチしたスキルを持っているかどうかが重要な評価ポイントになりますが、評価してもらうためには、自分のスキルを言語化する能力が求められます。
自分のスキルや経験をうまく言語化できないと、せっかく持っている能力も相手に伝わらず、マッチングを正しく評価してもらえないリスクがあるからです。
例えば「プロジェクトの管理スキル」を伝えたい時、ただ単に「プロジェクトを成功に導きました」と言うだけでなく、以下のような具体的な内容まで伝えられると、面接官に正しく評価してもらいやすくなります。
- どのように計画したか
- どのようにチームを動かしたか
- 課題は何で、どのように解決したのか
外資系の面接においては、スキルを具体的に言語化することができると、即戦力として評価されやすくなりますよ。
成長意欲が高い
外資系企業で働くには、常に学び成長し続ける意欲が不可欠です。
日系企業のような手厚い体系的なトレーニングが少ない外資系企業では、最小限の教育コストで最大限の成果を出してくれる自走できる人材を高く評価するからです。
面接では、これまでに経験したこと以外にも、成長のために挑戦したこと、未来に向けてどのように成長していくかを話し、成長意欲をアピールしていきましょう。



リーダーシップを発揮した経験を話すのがおすすめ!
受け答えに一貫性がある
1次面接の内容は2次面接の面接官に、2次の内容は最終面接の面接官に伝言されていきます。
そのため、志望動機や退職理由などに一貫性がないと信頼性が低く評価され不採用につながるリスクがあることを覚えておきましょう。
回答に一貫性があると、面接官に安心感を与えることができ企業からの信頼を獲得しやすくなります。
対等な目線を持っている
面接は、企業が候補者の能力を見極める機会であると同時に、私たち候補者が自分が入る企業を見極める機会でもあります。
過度にへりくだることなく、逆に横柄な態度を取ることもなく、ビジネス上の商談のように丁寧で対等な目線で面接に臨めると、外資系企業の面接では高評価となります。
面接では自分の考えを率直に、そして尊重をもって伝えることで、バランスの取れた自己主張ができる人であることをアピールしましょう。



この人と一緒にビジネスをしたいと思ってもらえるといいですね。
外資系の最終面接に落ちやすい人の特徴5選


外資系企業の採用担当として過去数千人の面接を行ってきた経験から、外資系の面接に落ちてしまいやすい人の特徴を下記の5つにまとめました。
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どのような点に気をつければよいのかを詳しく見ていきましょう。
コミュニケーションにクセがある
コミュニケーション能力を重要視する外資系企業では、独特なコミュニケーションスタイルを嫌う傾向があります。
例えば一方的に話し続けたり、相手の反応を気にせず話を進めてしまうことなどが挙げられます。
また、相手の質問に対して的はずれな答えをすることも、理解のズレを生む原因となります。
外資系あるあるとして、他にも、日本語の面接ではスムーズだったのに、最終面接で英語の面接になると急に人柄や話し方が変わるケースもあります。
外資系企業では特に、明確で簡潔なコミュニケーションが求められるため、相手の反応を見ながら調整するスキルが重要です。
熱意を表現するのが苦手
外資系企業の最終面接では、最後の一押しとして、熱意を表現することも重要です。
また、単に「やる気があります」と言うだけではなく、その理由やバックグラウンドを話すことで熱意を示すこともできます。
実際にどんなことに興味があり、どうしてこの企業で働きたいのかを具体的に伝えることで、面接官にあなたの本気度が伝わりますよ。
強みの言語化が苦手
自分の強みを理解していても、それを言語化することができないと相手に伝わりにくいです。
特に外資系企業の最終面接では、自分の強みを具体例を交えて説明することが大切です。
これにより、面接官はあなたがどのように問題解決をしてきたか、どんな成果を挙げたかをイメージしやすくなります。
また、過去の経験を生かしてどんな貢献ができるのかを考える姿勢も重要です。
謙虚すぎる
謙虚でいることは素晴らしいことですが、外資系企業の面接の場では自分をしっかりアピールすることも必要です。
自分の成功や貢献を適切に表現することで、能力をしっかり評価してもらえます。
特に外資系企業では、リーダーシップや主体性が重視されるため、経験やスキルをしっかり伝えることが求められます。
話に一貫性がない
面接の場で一貫した話をすることは非常に重要です。
1次面接から最終面接にかけて、同じような質問を形を変えて問われることが多くあります。
一貫性のある対応ができない場合、信憑性に欠ける印象を与えてしまうこともあります。
一貫したメッセージを持つことで、あなたの職業観や人柄をしっかり伝えることができますよ。
最終面接でよく聞かれる質問


外資系企業の最終面接でよく聞かれる質問を集めました。
単にスキルや経験の確認だけでなく、カルチャーフィットや主体性、長期的なポテンシャルを見極める意図があります。
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事前に回答をイメージして、スムーズに回答できるように準備しておきましょう!
ポジションや企業への理解
候補者が自ら調べて企業を理解しようとしているか、そしてその内容がポジションやミッションとどの程度マッチしているかを確認する意図があります。
特に外資系では「受け身」な姿勢より、「情報を自ら取りに行く姿勢」が求められる傾向にあります。
競合他社との差別制なども、自分なりに調べた見解を持っておくと良いですよ。
中長期のキャリアプラン
会社側は候補者の「将来像」が自社のキャリアパスと合致するか、またどれほど主体的にキャリアを考えているかを見ています。
外資系では「自分のキャリアは自分で作る」が基本なので、明確なビジョンや意志のある人材が好まれます。
- キャリアビジョンが現ポジションの延長線上にあるか
- 成長意欲や計画性があるか
- 長期的に会社に貢献できるか
仕事の優先順位や価値観
候補者の意思決定の軸や判断基準を把握するための質問です。
特に多国籍チームでは、仕事の進め方や重視する価値観が異なるため、候補者のスタイルがチームや上司との相性に合うかを見極めるのが目的です。
- タイムマネジメント能力
- ストレス下での行動や思考の柔軟性
- 価値観が組織文化と調和するか
長所と短所
自分の強み・弱みを客観的に認識し、改善の努力をしているかを確認します。
特に外資系では「自分の弱さを隠す」より「それにどう向き合っているか」の姿勢が重視されます。
- 自己理解の深さ
- フィードバックを受け入れる姿勢
- 弱点に対する改善アクション
リーダーシップを発揮した経験
外資系では「肩書きに関係なく」リーダーシップを求められます。
ここで問われるのは職位ではなく行動のリーダーシップ(オーナーシップ、チームを動かす力)です。
- チームにどのような影響を与えたか
- 問題解決力、巻き込み力
- 困難な状況での判断力と行動力
失敗とそこから学んだこと
失敗そのものではなく、「それをどう受け止めて次に活かしたか」を見ています。
外資系企業では、失敗を隠すよりも「学びに変えられる人材」が高く評価されます。
- 自己反省と学習能力
- レジリエンス(回復力)
- 誠実さや成長マインドセット
あなたを採用すべき理由
最終面接の面接官が海外の方だとよく聞かれるダイレクトな質問です。
候補者が自分の強みを理解し、それを企業にどう貢献させられるかを論理的に説明できるかを問う質問です。
外資系では「自分を売り込む」スキルも評価対象になることが多いです。
- 自己アピールの力(説得力)
- 自社やポジションとのマッチ度
- 他候補との差別化ポイント
差をつける逆質問の例
どの面接でも「最後に質問したいことはありますか?」と逆質問するチャンスをもらえます。
なかでも外資系の最終面接における逆質問は、単なる質問ではなく、自分の理解力・洞察力・志望度・ビジネスセンスを示すチャンスです。
他と差をつける逆質問の例を以下の項目に沿って上げていきます。マネシてOKなので、ぜひ参考にしてみてください!
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会社の戦略について
志望企業の成長戦略への興味を示すと同時に、グローバル視点・戦略的視点があることをアピールしていきましょう。
逆質問の例
- 中期的な事業戦略の中で、最も注力している領域はどこですか?
- 競合との差別化要因として最も重要視しているものはなんですか?
- 海外拠点との連携は今後どのように進化していきますか?
人材について
自分がその特徴を合うかを確認しつつ、志望意欲・学習意欲・成長志向が高いことをアピールしていきましょう。
逆質問の例
- 今活躍している社員の方に共通する特徴はありますか?
- 最初の6ヶ月で成果を出している方は、どのような取り組みをされていますか?
- 異なるバックグラウンドを持つ方々がどのように協業されているか、具体例を教えてください。
- 特にどのようなチームと密接に連携する機会がありますか?
ポジション理解について
業務のリアルな理解を深めつつ、即戦力としての意識があることを伝えていきましょう。
逆質問の例
- 入社後最初の3ヶ月で期待されるアウトプットは何ですか?
- 前任の方がこのポジションで直面した課題はどのようなものでしたか?
- 他部署への影響力が大きいのはどの部分でしょうか?
- パフォーマンス評価はどのような指標・行動で行われますか?
カルチャーについて
抽象的な「カルチャーフィット」を具体的に探りつつ、カルチャーを理解して順応しようとする姿勢をアピールしていきましょう。
逆質問の例
- 御社のカルチャーを最も象徴する行動や価値観は何ですか?
- 心理的安全性を高めるために、マネージャーが意識していることはありますか?
外資系の最終面接に関するFAQ


外資系企業で採用担当として数千件の面接を経験する中で、よく疑問に思われるポイントや知っておいたほうが良いポイントをまとめました。
- 外資系企業の面接結果の連絡が遅いのですが?
-
外資系企業では面接の結果連絡に時間がかかることはよくあることです。
特に採用の意思決定者が海外オフィスにいる場合は、長期バケーションに入ってしまうと、仕事に復帰するまで判断がなされません。
また、社内外の他の候補者と足並みを揃えるために先に受けた候補者を待たせるケースも多々あります。
気長に待つしかないですが、2週間以上連絡がない場合は転職エージェント経由で進捗を問い合わせてもらっても良いでしょう。
- 外資系企業の面接で、逆質問って何聞けば良いですか?
-
面接のフェーズや面接官によって逆質問も臨機応変に変えていくようにしましょう。
1次人事面接なら、会社のカルチャーや活躍している人のバックグランウンドなどの質問が適切です。
2次のマネージャーなら、より業務に直結した細かい質問が良いでしょう。例えば業務の具体的な内容や部署の戦略や課題についてです。
最終の役員面接なら、視座を上げた質問を心がけると好印象です。例えば会社のビジョンやグローバルに貢献できるポイントなどがそれに当たります。
- オンライン面接で気をつけるポイントはありますか?
-
外資系企業、日系企業に関わらずですが、オンライン面接では以下のポイントに注意してください。
- 服装などの身だしなみ
- 部屋の背景に余計な物を置かない、もしくは背景をぼかす
- 接続環境、ヘッドセットの品質に留意し、通信ストレスの無いようにする
- 面接官と目線が合うようにする(モニターなどを見て目線が合わないのはNG)
- 最終面接で落ちる確率はどのくらいですか?
-
採用状況、業界や職種、または面接官の評価ポイントによって異なりますので明確な確率は出せませんが、外資系企業の採用面接はいわゆる「意思確認」のようなものではなく、選考要素が強いです。
気を抜かず、できる準備をすべてしてから面接に臨みましょう。
まとめ:希望企業の内定を勝ち取ろう!


この記事では、以下の内容について解説しました。
- 外資系の最終面接で落ちる理由
- 熱意が伝わらない
- 決め手がない
- 回答に一貫性がない
- カルチャーフィットしていない
- 企業側の理由
- 外資系の採用面接に落ちないための対策
- 徹底的な企業研究
- 熱意が伝わる話し方
- 想定質問を考えておく
- 逆質問を考えておく
- エージェントと面接対策
- 応募ポジションの見直し
- 外資系最終面接 受かりやすい人の特徴
- コミュニケーション能力が高い
- スキルを言語化できる
- 成長意欲が高い
- 受け答えに一貫性がある
- 対等な目線を持っている
- 外資系最終面接 落ちやすい人の特徴
- コミュニケーションにクセがある
- 熱意を表現するのが苦手
- 強みの言語化が苦手
- 謙虚すぎる
- 話の一貫性がない
転職においては、たくさんの内定を取ることが良いことではなく、最終的にぴったりマッチする1社の内定を取れれば良いのです。
特に外資系企業の場合は、面接のプロセスごとに明確に評価ポイントが異なるので、きちんと対策をすれば面接に受かる確率を上げていくことが可能ですよ。
外資系転職を目指す人が必ず登録すべきエージェントとしては、JACリクルートメント
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