ワーママ転職|難しいポイントを回避する対処法と面接対策を人事が解説

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ワーママの転職はなぜこんなに難しいのか…。
うまくいかない時はどうしたらいい?

ワークライフバランスか、キャリアアップか…

ワーママが転職を考える時は、自分のこと以外に考えなくてはいけないことが多いだけでなく、時間的制約から転職先が見つからないなど、難しいと感じる場面が多くなりますよね。

この記事では、これから転職活動をする、もしくは現在転職活動中のワーママに向けて、現役採用担当の筆者がワーママ転職のコツを解説していきます。

この記事を読めば、「難しい」ポイントを回避し、両立もキャリアも犠牲にしないワーママ転職を成功させるコツを理解することができますよ。

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ワーママを強みに変える超具体例もご紹介!

ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

Table of Contents

ワーママ転職が難しい3つの理由

ワーママが転職活動をする際には、主に以下の3つの理由で「難しい」と感じることがあります。

一つずつ深堀りしてみましょう。

転職にかける時間の捻出が難しい

ワーママが直面する最大の課題の一つが、転職活動に必要な時間を確保することです。

子育てと仕事の両立が日々のスケジュールをぎりぎりまで埋め尽くし、自分のための時間を作る事自体が一苦労ですよね。

面接の準備や企業研究、履歴書の更新など、転職活動には多くの時間が必要となるため、効率的な時間管理や、時には家族の協力も必要になります。

  • 有給休暇を利用する
  • 在宅勤務中の時間を使う
  • 家族にサポートを依頼して週末の時間を使う

なとが、現実的な時間の取り方になってくるでしょう。

有給休暇の取りにくい職場など、気まずい思いをすることもあるかもしれません。しかし、近い将来転職する職場なら、将来のために今の多少の気まずさは割り切るしかないですね!

家族のサポートを受けずに、面接に行く時間がない!と実際に困っている声も見つけました↓

働き方に制約がある

ワーママが抱えるもう一つの大きな課題は、働き方への制約です。

  • フルタイム勤務ができない
  • 定時で帰りたい
  • 子供の急な病気などに対応する柔軟性が必要

など、働き方の条件が多岐にわたります。

また、本当は自分の実現したいキャリアがあるのに、働き方を優先してしまっているワーママも多いと思います。

会社側の配慮の可能性もありますが、ママとして復帰後にやりたい仕事を任せてもらえない、いわゆるマミートラックにはまっている場合、このスパイラルからどうやって抜け出そうかと難しさを感じるのは当然です。

実際に制約の多いワーママ転職に難しさを感じている声も↓

そもそも求人数が少ない

柔軟な働き方ができ、かつ自分の希望するキャリアも積める…など条件が多くなればなるほど、理想の求人を見つけること自体が難しくなります。

特に、残業なしや時短勤務など、労働時間の制約をOKとしている求人自体、採用マーケットには多くありません。

そんな中で自力で条件の合う求人を見つけてくるのは至難の業。

保有する求人数の多いエージェントや、時短転職を専門に扱うエージェントなどを味方に付けるしか方法がありません。

「残業10時間以内」と残業時間の少なさをアピールしている求人を見かけることがありますが、「その10時間すらワーママは難しいんだけど!」と思ってしまいます…

時短正社員の求人数が少ないという悩みを挙げている声もあります↓

うまくいかない時の4つの対処法

難しくてなかなかうまくいかないワーママ転職も、以下の4つの対処法を試してみると打開策がみえてきます。

一つずつ解説していきます。

タイミングを見極める

ワーママがより良い条件で転職したり、転職後に最大のパフォーマンスを出して貢献したりするためには、タイミングを見極めることが重要になります。

具体的に、ワーママにとって一番適している転職のタイミングは以下の2つです。

  • 子どもが2-5歳の間
  • 子どもが8歳以上

子どもが保育園にも慣れて体調が安定してくるころであれば、子どもの急な体調不良で休まなくてはいけないことが減ってきます。

生まれたばかり〜1歳くらいの頃に比べて、中長期的なキャリアを考えやすくなる時期です。

また小学校2年生以上であれば、いわゆる「小1の壁」を超えて、より自分のキャリアに軸足を置いた転職活動ができるようになってきます。

一方、ワーママ転職におすすめしない時期は以下の通りです。

  • 妊活中・妊娠中
  • 育休中・保活中
  • 育休復帰直後
  • 小学校入学時

子どもが小さく体調が安定しない時期は、転職しても最大限パフォーマンスを上げることが難しいです。

また、育休復帰直後や小学校進学時など、親子共に生活の変化がある時期は、ライフスタイルにどのような変化が起こるか想像できないので、転職後に思わぬミスマッチが起きるリスクがあります。

ワーママ転職に理想的なタイミングについては以下の記事で詳しく解説していますので読んでみてください。

条件を明確にする

ワーママ転職でうまくいかない時は、あれもこれもと条件を広げすぎている可能性があります。

  • 勤務時間
  • 給料
  • 福利厚生
  • 通勤時間
  • 在宅勤務の有無
  • 企業カルチャー
  • 仕事内容

上記のように、たくさんの条件を挙げればキリがないですが、条件が多ければ多いほど、求人数は少なく競争は激しくなります。

そのため、転職の目的に立ち返って「絶対に譲れない条件」を2-3個に絞るようにしてみてください。

例えば以下のように、具体的な解決策を抱き合わせると譲れない条件を絞りやすくなりますよ。

  • 在宅勤務が週の半分以上できるなら、通勤時間は1時間程度でも可
  • やりたい仕事ができれば福利厚生は少なくても妥協できる
  • 両立の条件と仕事内容が合致しているので給料は高望みしない

経験職種に絞る

ワーママが転職市場で高く評価されるためには、今まで培った経験やスキルを活かせる仕事を選ぶことが重要なポイントです。

これまでの経験を活かせる職場であれば、仕事の効率も上がり、育児とのバランスを取りやすくなる可能性があるからです。

採用側からすれば、ビジネス上の経験やスキルが即戦力だと判断できれば、働き方に制約がある人であっても「採用したい!」と思えます。

そのため、全くの未経験職種はワーママ転職ではおすすめしていません。「即戦力」と見なされず採用されにくいからです。

なお、「職種」はそのままに未経験の「業界」にチャレンジすることは可能です。職種で得たスキルは、別の業界にいっても応用できるからです。

職種は営業職、マーケティング職、経理、人事など組織の中での役割のこと
業界はIT業界、食品業界、コンサルティング業界など組織が属する領域のことを指します

経験とスキルを活かせる職場を選ぶ方がスムーズに職場環境に適応できます。経験を活かせる求人を選ぶようにしてみてください。

経験職種を活かして未経験業界にチャレンジする具体的な方法は以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ読んでみてください!

社内異動の選択肢も考える

現在の職場での異動や社内キャリアアップも、転職と同様に新たなキャリアパスを開く一つの選択肢です。

タイミングや希望職種で今すぐの転職が最適でないと思うなら、社内異動で新しいキャリアを数年積んでから転職するというのも良い方法です。

例えば、営業職→マーケティング職に職種転換したい場合、転職では「未経験」と見なされなかなか採用されないですが、社内異動なら未経験でも受け入れてもらえるというメリットがあります。

マーケティング職で2-3年経験を積んで、別業界にさらにキャリアアップするという中長期的なキャリア戦略が考えられますよ。

このように、うまくいかないときは、タイミング・条件・職種について戦略的に転職プランを考えていくことが重要です。

ワーママ転職|成功のための面接対策

なかなか採用に繋がらないと悩んでいる場合におすすめの面接対策をご紹介します。

具体的に解説していきます。

ワーママをアピールしない

面接時にワーママであることを前面に出すのは避け、これまでのビジネス上の経験やスキルをアピールするようにしましょう。

採用担当者は募集中のポジションと、候補者のスキルや経験がマッチしているかどうかを重視しているからです。

子どもの有無は応募書類にも記載する必要はありません。面接でも、聞かれなければ伝えなくてOKです。

子育てとの両立ができる環境かどうかは、最終面接終了後、内定が出たタイミングから詳細を確認するのがおすすめですよ。

ワーママである前に、ビジネス上のプロフェッショナル人材であることをアピールしていくことが、転職市場で高く評価されるために重要なポイントです。

ワーママの制約を強みに変える

一般的にハンディキャップとなりがちなワーママの制約ですが、見方を変えると強みとしてアピールするポイントにもなり得ます。

実際、ワーママには以下のような特徴があり、企業の中では非常に高く評価されるポイントです。

  • 仕事が速く効率が良い
  • 残業ができない代わりに、集中力が高く生産性が高い
  • 仕事に対して責任感が強い

また、誰よりも「育児とキャリアを両立させたい!」という強い気持ちがあるので、仕事をおそろかにしない責任感を感じます。

具体的に「子どもがよく風邪を引いて、急な休みを取りがち」という状況を、アピールできる強みに変えてみましょう。

ハンデを強みに言い換えの例

他にもワーママは以下のような強みを日常生活の中で身に付けているはずです。

優先度の高い業務、他の人を待たせている業務については早めに完了させる等、タイムマネジメントやスケジュール管理をすることが得意です。

私生活も含めてかなりマルチタスクをスピーディーにこなしています。突発的なトラブルに落ち着いて対応することができます。

このように、一見ハンディキャップだと思われることも、目線を変えれば強みとしてアピールできるポイントになります。

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積極的にアピールしていきましょう。

急な休みなどの対策を用意しておく

強みに変えられると言っても、子どもの体調不良で急に休みを取るかもしれないという事実は変わりません。

面接官が気にするであろうポイントには、具体的な対策を回答できるように準備しておくのが得策です。

例えば、以下の様な対策をいくつか提示できると、採用側としても安心感がありますよ。

  • リモートワークであれば夫婦で子どもの看病を交代しながら仕事ができる
  • 実家が近いので、両親にサポートを依頼できる
  • 病児保育やベビーシッターを利用する予定

面接は、「相手の欲しい回答をする」のが基本です。

面接官が気にするポイントへの返答を用意しておくことにより、企業側もある程度の安心感を持って採用判断を下すことが可能となりますよ。

ワーママ転職成功のコツ

両立もキャリアも犠牲にしないワーママ転職を成功させるためのコツを2つ解説します。

一つずつ詳しく見ていきましょう。

実際に筆者がワーママ転職を成功させた体験談はこちらの記事で詳しくご紹介しています。ぜひ読んでみてください!

転職先の選び方

時間のないワーママが少ない応募数で転職を決定させるには、応募先企業をしっかり見極めて選択することがポイントです。

転職はマッチングが重要なので、仕事内容や労働条件がマッチする転職先なのかどうか、応募前にある程度確認しておくのがおすすめです。

具体的には、以下のようなポイントを事前に確認しておきましょう。

キャリアの観点
  • 未経験職種ではなく、即戦力として評価される経験があるか
  • 入社後短期間で成果を出せる仕事か
  • 現在の仕事から少し背伸びして、キャリアアップができるポジションか
両立・働き方の観点
  • フレックスタイムや在宅勤務制度があり、活用されているか
  • 看護休暇や有給休暇は使いやすいか
  • 「ワーママであること」に関係なく、成果を評価してもらえる環境か
  • ワーママでも活躍(出世)している人材が社内にいるか

上記のポイントは、企業が発行する求人票には載っていないことが多いです。

転職エージェントを通して確認するか、のような企業口コミサイトで情報を入手できることがありますので、チェックしてみましょう。

本当にマッチすると思える求人の数を絞って、少ない案件に使える時間を全力投下していくほうが、ワーママの転職活動には向いていますよ。

エージェントなどプロを頼る

ワーママ転職活動には、伴走者となる転職エージェントに登録するのが鉄則です。

なぜなら、転職エージェントは時間のないワーママに変わって、条件に合う求人情報を集めてくれたり、求人票に載っていない企業の内部情報を調べてくれたりする頼もしい存在だからです。

エージェントを活用すると、具体的に以下のようなメリットがあります。

  • 求人票に載っていない独自情報を持っている
  • 聞きにくいことでも質問しやすい
  • 条件面の交渉で間に入ってくれる
  • 面接対策や履歴書の添削をしてくれる
  • 転職者には一切お金はかからない

相性の合うキャリアコンサルタントに出会うため、また、エージェントごとの独占求人にリーチするために、原則として2-3社の転職エージェントに登録するのが良いです。

しかしもし転職初心者であれば、まず1社目にはを選ぶことをおすすめします。

なぜなら、は保有求人数が業界でも圧倒的で、ワーママの厳しい条件に合う求人も多数紹介してもらえる可能性が高いからです。

また、ワーママの転職支援実績も豊富で、面接対策や書類添削など、大手ならではの手厚いサポートが期待できます。

転職者側には一切お金はかかりませんので、転職を考え始めたらとりあえず登録しておくのがおすすめですよ。

\ ワーママ転職の伴走者 /

の詳細なレビューは以下の記事で解説していますので読んでみてください。

なお、時短勤務に特化して転職活動をしている場合は、時短転職特化型エージェントのがおすすめです。

ワーママ転職おすすめの転職サイト・エージェント

実際にワーママ転職で活用しやすい転職サイト・エージェントをご紹介します。

は、登録しておくと企業やヘッドハンターからスカウトを受け取ることができる転職サイトです。

すぐに転職する気がなくても登録でき、採用マーケットにどのような求人が多いのか、自分の経歴だとどのくらいの年収でのオファーがきやすいのかなど、自身の市場価値を事前に確認するのに最適です。

注意点はハイキャリア向けの求人が多く、時短勤務可能な求人は少ないことです。

逆にハイキャリアのワーママであれば、上で事前調査だけでなくスカウト返信や応募、面接を受けて転職活動を進めることも可能です。

登録や求人データベースの検索・閲覧、企業やヘッドハンターからのスカウト受信はすべて無料で行うことができます。

すぐに転職する気がない段階でも、とりあえず登録しておくだけで、様々な情報を得られるメリットがありますよ。

\ 求人を検索してみる /

は、業界内でも圧倒的な求人数を誇る総合型の転職エージェントです。

地方求人や非公開求人も含めて、とにかく求人を多数保有しているのが大きな特徴です。

そのため、働き方やキャリアアップなど転職条件の多いワーママの要望にマッチする求人を紹介してもらえる可能性も非常に高い点がおすすめポイントです。

応募書類の添削や面接対策など、大手企業ならではの手厚いサポートも充実しているため、転職初心者なら絶対に登録しておくべきエージェントですよ。

注意点としては、多数の求人に応募することを推奨されることがある点です。

ワーママは転職活動にかける時間が取りにくいため、厳選した少数の求人に集中して応募したい旨をあらかじめ伝えておくと良いでしょう。

\ 圧倒的求人数! /

は、業界でも珍しい時短転職に特化した専門型エージェントです。

時短OKの求人はとにかく数が少なく、総合型のエージェントでもなかなか紹介されにくいのですが、時短求人に特化したエージェントであれば安心感がありますよね。

単に転職先を紹介するだけではなく、両立とキャリアの両方を実現できるコツや、中長期的のキャリアプランについて相談することもできます。

時短正社員の転職を目指す方であれば、必ず登録すべき転職エージェントですよ。

注意点は、採用マーケット自体に時短求人が少ないため、総合型エージェントと比較すると紹介求人数が少なくなる点です。

ただ、時間の限られているワーママであれば、少ない求人数でしっかり準備していった方が、内定が出る確率が高くなるはず!

\ 時短転職専門 /

よくある質問

ワーママ転職に関するよくある質問をまとめました。

35歳を過ぎると転職は難しくなると聞きました。

転職では、年齢に応じたスキルや経験を評価します。35歳以上で未経験の転職は正直難しくなりますが、ビジネス上の経験を活かせる仕事であれば即戦力として転職することが可能です。

筆者自身も40代ですが、ワーママとして正社員の転職を実現することができましたよ!

転職先でワーママが活躍しているかどうかどうやって調べられますか?

転職エージェントを通して企業の担当者に聞いてもらうのが一番確実です。また、面接の最終フェーズや内定フェーズになれば、実際に働いているワーママとのカジュアル面談を設定してもらうようリクエストすることも可能ですよ。

コツをつかめば難しくない!

今回は以下の点について解説しました。

この記事のまとめ
  • ワーママ転職が難しいのには理由がある
  • うまくいかない時の対処法
    • タイミングを見極める
    • 条件を明確にする
    • 経験職種に絞る
    • 社内異動の選択肢も考える
  • ワーママ転職成功のための面接対策
    • ワーママをアピールしない
    • ワーママの制約を強みに変える
    • 急な休みなどの対策を用意する
  • ワーママ転職成功のコツ
    • 転職先をしっかり選ぶ
    • エージェントなどプロに頼る

また、ワーママ転職におすすめの転職サイト・転職エージェントとして以下の3つをご紹介しました。

いろいろな制約があり「難しい」と感じるワーママ転職ですが、難しいポイントを回避してコツをつかめば、誰にでも転職成功のチャンスがあります。

「両立かキャリアか」ではなく「両立もキャリアも!」のワーママ転職を成功させましょう!

それではまた!

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