英語があまりできないんだけど、外資系企業に転職できますか?実際どのくらいのレベルが必要だろう?
英語が苦手な人にとっては、外資系企業で活躍するのは難しいと思ってしまいがちですが、結論から言うと、英語ができなくても外資系企業に転職することは可能です!
この記事では、外資系企業で10年以上採用を担当してきた経験から、英語ができない人が外資系転職を成功させるための求人の選び方や、実際に外資系企業で求められる英語力について詳しく解説していきます。
この記事を読めば、英語ができなくても活躍できる最適な外資系企業の転職先を選べるようになりますよ!
これから英語を習得したい人のためのコツやツールもご紹介しています!
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結論:英語ができなくても外資系に転職できる!
結論から言うと、英語ができなくても外資系企業に転職することは可能です。
なぜなら、外資系企業の中にも英語力を必要としない企業やポジションがあるからです。
ただし外資系企業で長期的に活躍し、管理職になるなど出世していきたい場合は、ビジネスレベルの英語力が必須となる点は注意しておきましょう。
英語を必要としないポジションで入社しても、外資系企業では英語に触れる機会は多く、入社後に英語力を伸ばしていくことができます。
このように、今の時点で英語力がなくても外資系企業に転職することはできますが、長期的に活躍するためには、入社後に英語力を身に付けていくことがおすすめですよ!
英語ができなくても外資系企業に転職する方法
英語ができない状態で外資系企業に転職する際は、以下の方法で転職先を選ぶ必要があります。
- 求人ごとの英語力を見極める
- 英語以外のスキルのマッチングを重視する
順番に詳しく解説していきます。
1.求人ごとの英語力を見極める
どのような企業を選ぶか、どのようなポジションを選ぶかによって、外資系企業の中でも必要とされる英語力は大きくことなります。
企業ごとの選び方、ポジションごとの選び方別に具体例を紹介します。
企業の選び方
一般的に社内で日本語が重視され、高い英語力を求められない外資系企業には以下のような特徴があります。
- 日本に進出してすでに歴史が長い
- 日本での企業規模がかなり大きい
- 相手にしている顧客が日本企業
このような特徴を持つ会社であれば、英語を全く必要としないポジションも多く、外資系企業の制度や特徴を持ちながらも、日本企業のような雰囲気で働ける可能性があります。
一方、社員のほとんどに高い英語力を求められる傾向にある外資系企業の特徴は以下の通りです。
- まだ日本に進出して歴史が浅い
- 企業規模が小さい、スタートアップのような会社
まだ日本での組織がしっかりと確立される前だと、海外本社からの影響が非常に大きかったり、日常的にアドバイスを求めたりすることになるからです。
自分の英語力に応じて、どのような特徴を持つ外資系企業を中心に求人を探していくか、まず企業の見極めをすることが重要ですよ。
ポジションの選び方
企業を見極めたあとは、具体的に応募するポジションごとにも、必要な英語力を確認していきましょう。
募集中のポジションには、必ずJD(Job Description=募集要項)があります。
外資系企業のJDには、実際に担当する職務の詳細や応募できる人の条件と一緒に、かならず必要とする英語力のレベルが明記されています。
一般的に、国内の顧客を相手にする営業職や、日本オフィス内で業務が完結する事務職・アシスタント職などであれば、英語力を求められることは少ないです。
他にも、以下のような情報を応募から選考の中で確認するようにしましょう。
- 社内公用語は日本語?英語?
- 社内の外国人社員比率は?
- 業務上のコミュニケーションの相手は社内か?社外か?
確認方法としては、転職エージェントに事前に聞いてもらったり、面接の中で直接質問してみたりするのも良いですよ。
採用担当の立場から言うと、面接中にこのような内容を確認してもらっても全然問題ありません!むしろ、きちんとレベル感のマッチングを見ようとしてくれていることがわかって好印象です。
2.英語以外のスキルのマッチングを重視する
外資系企業への転職では、英語力以外の部分でスキルがマッチングしているかどうかがとても重要です。
それぞれの求人のJD(募集要項)には、応募できる人の条件が記載されています。
その中には、例えば下記のような、具体的な経験やスキルが必須事項として書かれている場合もあります。
- 英文の書類を読んで理解できる程度の英語力を持っている方
- 業界は問わないが、中小企業の社長や管理職レベルの方に対して、課題解決型の営業をした経験がある方
この場合、いくら英語がネイティブ並みに話せたとしても、営業として管理職以上の方への提案経験がなければ、スキルがマッチしているとは言えず採用には至らないでしょう。
このように、英語力だけでなく、それ以外の部分で自分の経験やスキルが求人内容とマッチしているかが重要なのです。
外資系企業で求められる英語力の目安
ここからは、実際に外資系企業で求められる英語力の目安を具体的に見ていきましょう。
人事担当が採用時に実際に見ているポイントもご紹介します。
TOEICスコアの目安
TOEICのスコアと、外資系企業の採用時に目安となる具体例は以下の通りです。
目安レベル | |
600 | 簡単な会話は聞き取り意味を大枠でつかめるレベル。 外資系企業向けの履歴書に書くには正直やや弱い。 600点未満だと、外資系企業向けの履歴書には記載しない方が良いです。 |
700 | 辞書を引きながらであれば、メールや読み書きがある程度できるレベル。 日本企業でも、国際部門への異動や、管理職試験の1つとして700点台を目安にしていることがあります。 |
800 | スピーキングやディスカッションなど、実践の場で使えるレベル。 履歴書に書いてあると英語を強みとしてアピールできるスコア。 高い英語力を求める外資系企業であっても足切りをすることはほぼないです。 |
900 | 全受験者の上位3−4%のスコア。ビジネス上級レベル〜ネイティブレベル。 高い英語力を求める外資系企業でも問題なく活躍できるとみなされます。 |
実際は、TOEICのスコアはあくまでも目安として扱われます。
- 700点台でもネイティブ並みに話せる人
- 900点台だけど実践の場での使用経験はほとんどない人
など、必ずしもスコアとレベルが連動していないケースも、採用担当者として実際にたくさん見てきました。
特に高い英語力を求める外資系企業では、TOEICのスコアはあくまでも足切りの基準として使うのみで、選考過程で実際の英語力をチェックするプロセスが入ります。
採用担当者が重視するポイント
実際に社内で英語力が求められる場面ごとに、採用担当が選考時に重視しているポイントについて、いくつか例をあげてみます。
内容を参考に、面接選考においてアピールする内容を準備しておきましょう。
1.読み書きだけできれば良い場合
TOEICのスコアは700〜が目安です。
面接では、過去の経歴のどのような場面で英語を使ってきたのかを聞かれます。
- 英文メールは翻訳機にかけて読むだけ
- 自分で英文メールを作成できる
- 過去の職歴ではどのような内容の英文書類を読む機会があったか
など、具体的な内容を答えられるように準備しておきましょう。
今英語ができなくても、学ぶ意欲があればこのレベルまではチャレンジできます!
2.社内公用語が英語の場合
TOEICのスコアは800〜が目安です。
選考過程では英語力をチェックするプロセスが入ります。書類選考に英文レジュメの提出を求めることも。
社内コミュニケーションであれば「流暢」に話せる必要はありませんが、以下の点を英語面接で確認します。
- 質問を正しく聞き取れるか
- 質問に対して自分の言葉で考えを述べられるか
現時点で英語ができない人は、英語面接のハードルがかなり高くなります。
まずは英語不要なポジションや、読み書きだけで良いレベルからチャレンジしていったほうが良いですね。
3.対外的にも高度な英語が必要な場合
TOEICは900〜が目安です。
ただしスコアはあくまで参考程度で、選考においては必ず英語レベルを確認するプロセスがあります。そもそも面接官が外国人のケースも多いでしょう。
このレベルになると、「ビジネスの場面」に相応しい英語を使えるかどうかというポイントが重視されてきます。
必ずしも流暢ではなくとも、ビジネスマンとして臨機応変な対応ができたり、時にはユーモアや機転を利かせた回答もできたりすると高評価です。
逆に、海外経験が長くネイティブレベルの発音で話せる方でも、「ビジネスの場面」でのコミュニケーション力が弱いと、選考においてはマイナスとなります。
外資系で通用する英語力の習得方法
今の時点で英語ができなくても、英語を学ぶ意欲があるなら、ぜひ外資系企業への転職をおすすめします!
なぜなら、すきま時間にコツコツ独学で英語を勉強するよりも、外資系企業に入ってからビジネスの実践の場で英語を学ぶほうが圧倒的に効率が良いからです。
外資系企業では昇格に伴って海外本社とコミュニケーションする機会が増えるため、長期的なキャリアップを目指すなら英語力の習得は必須となってきます。
ここでは、外資系企業でも通用するビジネス英語力を効率的に習得する以下の方法を解説します。
- ビジネスに特化した表現を優先的に学ぶ
- ツールを活用する
- ビジネスに強いオンライン英会話で学ぶ
一つずつ解説していきます。
ビジネスに特化した表現を優先的に学ぶ
日常英語とビジネス英語では、使われる単語や表現が異なるため、外資系企業で使える英語を習得するためには、「ビジネスに特化した英語」を優先的に学ぶのが有効です。
具体的には、社内で実際に良く使われている言い回しや単語、フレーズを、使用頻度の高いものから順にマネして使ってみると良いでしょう。
教科書に沿って難易度の低いところから順番に勉強するのではありません。
例えば英文メールで頻出するフレーズの例を以下の図でご紹介します。
この表現を覚えてしまえば、あとはメールの内容を編集するだけで定型文として実践の場で使用することができます。
このように、ビジネス英語には「型」があるため、よく使われる型を優先的に覚えてしまえば、あとは応用が効きやすいのです。
ツールを活用する
英語翻訳ツールもかなり精度が上がってきていますので、活用していきましょう。
ビジネス英語を使用する場面で特におすすめなのが、DeepLという翻訳ツールです。
DeepLのすごいところ
- とにかく訳が自然で正確
- 文章をコピペするだけでなく、WordやPDFをそのまま翻訳することも可能
- このクオリティで無料
- 多言語対応
英文メールを書く時、読む時に利用するのがおすすめです。
試しに、この記事の冒頭部分の2行の内容をDeepLで翻訳してみましょう。
日本語の内容をかなり正確に、自然な英語表現で翻訳できています。
外資系企業の英語環境についていくには、スピードと効率性も重要です。使えるツールはどんどん使っていきましょう!
ビジネスに強い英会話サービスで学ぶ
外資系企業で実践的なビジネス英語を学びながら、ビジネス特化型オンライン英会話を併用してプロに教えてもらうと、上達速度が格段に上がります。
数あるオンライン英会話の中で、一番のおすすめはビジネス特化型のビズメイツ
講師が全員ビジネス経験者であるオンライン英会話は他にはなく、「ビジネス英語」を学びたい人にとっては最適な環境です。
レッスンは5時〜25時と幅広い時間に対応しており、しかも開始の5分前まで予約可能!
忙しくても時間の融通がききやすいですね。
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よくある質問
外資系転職を目指す上で気になる質問をまとめました。
- 外資系企業にはどんな人が向いていますか?
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ビジネス英語ができるに越したことはないですが、英語力以外でも外資系企業に向いている特徴、向いていない特徴があります。
具体的には、成長意欲が高く、大きい裁量を持って働きたい人にはとても合う環境です。
外資系企業にどんな人が合うかについては以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ読んで見てください。
外資系に向いてる人診断|チェックリストや業界別の特徴を徹底解説 外資系企業は自分に向いてるのかな?外資系に転職してやっていけるのか不安。 外資系企業でのキャリアを検討する際には、自分の働き方や考え方、特徴が外資系企業に合っ… - 外資系企業では、英語ができないとクビになりますか?
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外資系企業ではすぐにクビになると思われがちですが、実際はそんな事はありません。
英語力に関してはミスマッチを防ぐため、面接選考の時点でポジションに必要な英語力のチェックがあります。そのため、英語力が低いという理由でクビになることはまずありえないでしょう。
ただ、日系企業に比べて成果にはシビアな環境だと言えます。全く成果が上がらない状態では、外資系で長く活躍することは難しいです。
外資系企業でクビになると思われている理由は以下の記事で詳しく解説していますので読んでみてください。
外資系はすぐクビになるは嘘!対処法や実例を超わかりやすく解説 外資系企業ってすぐにクビになるんでしょ?クビにされそうになったらどうすればいいの? 外資系企業と言うと、「簡単にクビになる」といったイメージを持たれることが多…
まとめ:英語を理由に外資系を諦めるのはもったいない!
今回は以下の内容について解説しました。
- 企業やポジションを選べば、英語ができなくても外資系企業には転職できる
- ポジションや仕事内容によって求められる英語力は異なる
- 外資系企業で通用する英語力を習得する方法
- 実践の場で使われる表現を優先的に学ぶ
- 精度の高い翻訳ツールを活用
- ビジネス特化型オンライン英会話で学ぶ
「英語ができない」という理由だけで、外資系企業への転職の可能性を閉ざしてしまうのはとてももったいないことです。
むしろ英語が苦手な人ほど、外資系企業の実践の場で学ぶことで速いスピードでビジネス英語を習得することができますよ。
外資系企業への転職は、以下の転職エージェント・転職サイトをおすすめしています。
それではまた!