外資系企業に転職したいけど、華々しい学歴がないんです。外資系転職に学歴は関係ありますか?
結論から言うと、外資系転職において学歴は全く関係ありません。
学歴にコンプレックスのある人こそ、学歴に関係なくフェアに評価される外資系企業をおすすめします!
この記事では、外資系企業で11年間採用担当を務め数百人以上と面接をした経験のある筆者が、外資系企業が採用で重視するポイントを解説していきます。
この記事を読めば、外資系転職の学歴に対する不安が払拭され、何を重視して転職活動をすべきかを理解することができますよ!
現役の採用担当が具体例を解説します。
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外資系転職に学歴は関係ない!
外資系転職において、学歴の優劣は関係ありません。
外資系転職はポジションを指定した職種別採用(ジョブ型雇用)のため、ビジネス上でどんな経験やスキルを持っているかを重視して採用活動を行っているからです。
日系企業での採用や新卒採用とどのように違うのか、紐解いていきます。
学歴フィルターのカラクリ
日系の大手企業では、主に新卒採用の際に「学歴フィルターによる足切り」があると聞いたことがありませんか?
大手の人気企業では応募者が数千人〜数万人になることもあり、採用側としては学歴で足切りをして人数を絞らないと全員を見きれないという事情があります。
新卒採用の場合、キャリアの実績がなく全員がポテンシャルです。そのため、「高学歴の学生=平均的に優秀」だろうとみなしているのです。
キャリア実績のないポテンシャル人材を採用する際の、企業側のリスクヘッジとも言えますね。
このようなカラクリにより、主に日系大手企業の新卒採用では、実際に「学歴フィルターによる足切り」があるのです。
外資系転職では学歴は関係ない
では外資系企業の転職においてはどうでしょうか。
結論から言うと、外資系企業の中途採用では学歴は関係ありません。
採用担当が見ているのは、「このポジションに求められる仕事を即戦力として遂行できる人かどうか」という一点のみです。
新卒と違って、中途採用の転職者はキャリアの実績があります。そのため、「ビジネス上で」どんな経験をしてきたのか、どんなスキルを身に付けているのかという点が重要なのです。
逆に言うと、どんなに華々しい高学歴の人材であっても、募集中のポジションに求めるスキル要件を満たしていなければ、採用は見送りです。
即戦力を求める外資系企業の中途採用では、「平均的に優秀な人」がほしいのではなく、「この仕事ができる経験とスキルをピンポイントで持っている人」がほしいのです。
外資系転職において学歴が関係ない理由がおわかりいただけたでしょうか!
例外として、外資系コンサルティングファーム(特に戦略系)や、外資系金融などの業界は、日系大手と同じ理由で、学歴フィルターをかけて中途採用を行っている場合もあります。
学校名よりは学科名や専攻を重視
外資系企業においても、若手でキャリア経験の浅いポテンシャル人材を選考する場合は、学歴を見ることがあります。
ただし、採用担当は「卒業した学校の名前」ではなく、「学科や専攻で何を学んだか」に注目しています。
例をあげるとこんな感じ。
図で示したように、例えば経済学部で学び簿記の資格を持っていれば、会計事務所や経理部門で活かせる知識があると考えるし、大学院でMBAコースを修了していれば、経営企画部やコンサルファームで即戦力となるだろうと考えられます。
新卒採用と同様に、若手ポテンシャル採用の場合もキャリアの実績が浅いです。
そのため、採用側は少しでも関連のある知識や資格を持っている人を採用しようとするのです。
学校名で競争力が弱い場合も、「学校で何を学んできたか」というアピールはできそうですね。
学歴がなくても外資系転職を成功させるテクニック
華々しい学歴がなくても以下のポイントを押さえれば外資系転職を有利に進めることができます。
実際に外資系の採用担当が重視しているポイントです!
それぞれ詳しく解説していきます。
応募要件と自分のスキルのマッチングに注目
外資系転職においては、「ポジションの応募要件と、自分の経験やスキルが合致しているか」がなによりも重要になります。
採用側は、学歴ではなく「このポジションに求められる仕事を即戦力として遂行できるかどうか」を見ているからです。
そもそもどの企業のどのポジションに応募するかを選ぶところから、転職活動は始まっています。このポイントを押さえれば、転職活動の半分はうまくいっていると言えますよ!
例えば営業のポジションであれば、以下のようなポイントでそれぞれ経験とスキルが合致しているかを確認しましょう。
- 個人向け営業か、法人向け営業か
- 新規顧客開拓をするのか、既存顧客の深耕営業をするのか
- 商材は有形商材か、無形商材か
- 顧客は国内か、海外か
さらに外資系の場合は、英語の使用頻度や使用場面についても確認しておくことをおすすめします。自分のレベル感とマッチしているポジションを選択しましょう。
外資系で求められる英語力や英語が苦手でも外資系に転職する方法は以下の記事で解説していますので読んでみてください。
すべての項目が100%合致していないと応募できないわけではありません。しかしマッチング度が高いほど、即戦力としての説得力が増し、転職活動成功の可能性が高まります。
応募書類上での学歴の書き方
応募するポジションを決めたら、次は応募書類の準備です。応募書類を書く際は、以下の内容に注意してください。
- 学歴情報はシンプルに
- 学生時代のアピールは不要
- ビジネス上の経験を中心に
①学歴情報はシンプルに
外資系転職に使用する応募書類の原則は、「学歴部分の記述はシンプルに」です。
具体的には、以下の情報を端的に1行書くだけでOK。
- 卒業した学校名と学科(専攻)
- 卒業年
②学生時代のアピールは不要
採用担当として日々たくさんの応募書類を見ますが、よくこんなアピールをしている方がいます。
- 学生時代から取り組んでいること
- 学生の間に経験した大きな経験
新卒採用の場合はこのような情報をアピールしても良いですが、外資系転職においては不要な情報です。
応募書類が無駄に長くなりマイナスポイントとなるので、思い切って削除しましょう。
留学経験がある場合も、留学先の学校名と専攻、留学の期間のみを記載しましょう。
英語レベルは「ビジネスにおいて」どの程度のレベルかが重要なので、留学経験はあくまでも参考程度です。
③ビジネス上の経験を中心に
キャリアにおいて何を経験してどんなスキルを身に付けたか、という点は応募要件に合わせてしっかりアピールしていきましょう!
選考に通りやすい職務経歴書の書き方は以下の記事で詳しく解説しています。ワーママ以外でも参考になる内容になっていますので、ぜひ読んでみてください。
面接でのアピールポイント
書類選考が通ったら次は面接です!
外資系転職の面接では、以下のポイントに絞ってアピールしていきましょう。
- ビジネス上で何を経験してきたか
- どんなスキルや経験を得たか
- それをどうやって活かせるのか
「簡単に自己紹介をしてください」と言うと、学生時代の話から始める方がいますが、外資系転職においては学生時代の話は不要です。
外資系企業の採用面接では、面接官側も学生時代の話を聞くことは少ないです。面接官が外国人の場合は、そもそも日本の大学のレベル感を理解していないことがほとんどです。
番外編:キャリア途中での学び直しもあり
例外的になりますが、キャリアを中断して進学するという手段もあります。大学や大学院で学び直し、専門性を身に付けた上で、外資系転職を有利に進めるという長期戦です。
社会人が学び直すことで、キャリアの実績もありながら、大学(院)で専門的知識も身に付けているという他者との差別化ができるのです。
例えばこのような方法があります。
- 海外に留学する
- オンライン受講で学位を取得する
- MBAの社会人コースに入学する
外資系企業を渡り歩く転職者の中では、キャリアを数年中断して学び直すことは珍しいことではありません。
長期的に、より条件の良い転職を狙う方法もご紹介しました。
まとめ:学歴は気にせず外資系転職にチャレンジしよう!
今回は、以下のことを解説しました。
- 外資系転職で学歴は関係ない
- 応募要件と自分の経験、スキルとのマッチングが最重要
- キャリアにおいて何を経験し、どんなスキルを持っているのかをアピールすべき
学歴コンプレックスがあっても、新卒で就職活動がうまくいかなかった経験があっても大丈夫!
自信を持って転職活動に臨んでください。
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外資系転職を実現すると、どんなベネフィットを得られるかについてはこちらの記事で解説しています。
転職活動の成功を祈っています。
それではまた!