外資系企業とは?今さら聞けない外資系企業の基礎知識を現役社員が解説

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今さらだけど外資系企業ってどういう企業のことを言うの?
日本企業とどう違うの?

グローバル化でますます注目される外資系企業ですが、その定義や特徴って正しく理解できていないかも!

この記事では、外資系企業での10年以上の勤務経験を元に、今さら聞けない外資系企業の基本をわかりやすく解説します。

この記事を読めば、外資系企業の基本から応用までを正しく理解し、自分が外資系企業のキャリアを目指すべきかどうか客観的に判断できるようになりますよ!

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記事の前半では外資系の定義や日系企業との違いを、後半では向いている人の特徴や必要なスキルについて解説しています。
ぜひ最後まで読んでみてくださいね!

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外資系企業の基本情報

外資系企業基本情報

外資系企業は、簡単に言うと本社が海外にある会社のことです。世界各国に拠点を持つグローバル企業も外資系企業の一例です。

これらの企業はグローバルな視点で事業を展開し、国境を越えた活動が特徴的です。

外資系企業に対する理解を深めるために、ここではその定義と特徴について詳しく見ていきましょう。

定義

経済産業省によると、資本の1/3以上が外国資本である企業を「外資系企業」と定義しています。

2020年時点での同省の調査では日本にある外資系企業の数は2,808社。そのうち42.6%がヨーロッパ系企業、21.6%がアメリカ系企業となっています。

2020 年 3 月末の集計企業数は 2,808 社。

(中略)

母国籍別にみると、ヨーロッパ系企業が 1,197 社(シェア 42.6%、前年度と比べ▲0.6%ポイント減少)、アメリカ系企業が 607 社(同 21.6%、同▲1.5%ポイント減少)、アジア系企業が 822 社(同 29.3%、同 1.9%ポイント増加)となった。

経済産業省 外資系企業動向調査 第 54 回外資系企業動向調査(2020 年調査)の概況 より抜粋
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外資系企業動向調査は2020年の調査をもって中止されています。そのため、現在の企業数はもっと多いかもしれません。

他にも、以下の3つに当てはまる企業が「外資系企業」と言われます。

  1. 海外企業の100%子会社、日本法人、日本支社
  2. 海外企業と日本企業が共同出資して設立した会社
  3. 日本企業が海外企業に買収された場合

いろいろな成り立ちがありますが、上の3つのどれかに当てはまれば、すべて「外資系企業」だと言えますよ。

特徴

外資系企業もさまざまですが、いくつか共通している特徴があります。

  1. 経験者を即戦力で採用する
  2. 成果主義
  3. 年収が高い傾向にある
  4. 働き方の自由度が高い
  5. ドライなカルチャー

外資系企業では、すでにビジネス上で必要なスキルを持っている即戦力を採用する傾向があります。

また成果主義によって、社員のパフォーマンスをダイレクトに評価し、日系企業と比較して平均的に高い給与を支払うところも大きな特徴です。

働き方に関しても、結果さえ出していれば社員の働き方はフレキシブルで、在宅勤務やフレックス勤務が自由に選択できたり、有給休暇も取りやすい環境です。

組織を重んじる日系企業と違い、個人の能力やライフスタイルが尊重されるので、接待や業務時間外の付き合いはほとんどなく、仕事が終わればプライベートな時間を確保することができますよ。

日系企業との違い

日系企業との違い

外資系と日系企業の最大の違いは、やはり組織文化や働き方にあるといえます。

まず、制度やしくみにおいては、下の図のような違いがあります。

比較しくみ編

外資系では成果主義に基づく評価制度が浸透しており、能力に応じて早期にキャリアアップが可能な環境があります。

またカルチャーという観点では、以下のような違いがあります。

比較カルチャー編

日系企業では、グループ意識や協調性を重視する文化が根強く、長期勤務を前提とした雇用が一般的です。

日系企業と外資系企業の違いについては、以下の記事で詳しく解説していますのでご覧ください。

代表的な外資系企業

代表的な外資系企業

日本で成功している代表的な外資系企業の例をご紹介していきます。

外資系企業としてよく知られているのは、大手IT企業の

  • Google
  • Apple
  • Amazon
  • Microsoft

などですね。

これらの企業は、革新的な技術やサービスを通じて世界中で事業を展開しています。

また、消費財業界であれば、

  • P&G
  • L’Oréal
  • コカ・コーラ
  • ネスレ日本
  • ナイキジャパン

など、化粧品や日用品、食品で世界的に知名度の高い企業も外資系企業の一例です。

さらに金融業界ではゴールドマン・サックス、保険会社ではアフラック、コンサルティング業界ではアクセンチュアマッキンゼーなど、あらゆる業界で有名な外資系企業が存在します。

外資系企業の仕事内容

外資系仕事内容

外資系企業での仕事は多岐にわたります。

事業内容や業界によって求められるスキルや役割は異なりますが、一般的にはマーケティング、セールス、IT、人事などの部門が存在します。

原則として日系企業と組織構成は大きく変わりませんが、外資系企業は少数精鋭で運営している傾向にあります。

日系企業のように配属先を決めないオープンポジションでの採用はなく、職種別採用にて必要なポジションに即戦力を当てはめる方法で組織を運営しているからです。

外資系企業の平均年収

外資系平均年収

外資系企業の年収は業界や職種によって大きく異なりますが、一般的には日本の企業よりも高い傾向にあります。

特に金融業界やIT業界では年収が高めに設定されていることが多いようです。

平均的に年収が高めに設定されている理由としては、企業の資金力や生産性の高さ、合理的な経営やポジション別採用の手法が考えられます。

日本に進出してオフィスを構えて運営するのには、莫大な資金が必要になるため、日本で成功している外資系企業はもともとの資金力が高いと考えられます。

また、日系企業のような長期雇用を前提とした制度設計になっていないため、予算の中で社員の人件費に当てられる割合が大きいとも言えます。

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高い報酬を得るためには、それに見合うパフォーマンスが期待されますが、自分のスキルにマッチした企業を選択すれば、年収アップの転職が実現できますよ!

外資系企業メリット・デメリット

メリットデメリット

外資系企業は平均年収も高く、メリットが多いように感じられるかもしれません。

しかし、いくつかのメリットと同時に注意すべきデメリットも存在します。

働く場所として外資系企業を客観的に判断するために、メリット・デメリットについて理解しておくことは重要です。

メリット

外資系企業には以下の7つのメリットがあります。

  1. 成長実感を感じやすい
  2. 休みが取りやすい
  3. 年収が高い
  4. 成果がダイレクトに評価される
  5. グローバルな環境で働ける
  6. 語学力がUPする
  7. 昇給のチャンスが多い

休みの取りやすさや年収の高さなど、福利厚生やベネフィットにつながるメリット以外にも、グローバル環境で働く経験が得られること、副次的に語学力が高まることなども挙げられます。

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個人的には、仕事の裁量が大きく、ビジネスマンとしてシビアな環境に置かれることから、ビジネススキルの成長実感が高いことが一番のメリットだと感じています。

デメリット

外資系企業のデメリットや注意点として挙げられる点は、以下の6つです。

  1. 安定雇用が見込めない
  2. 福利厚生が少ない
  3. 成果に対してシビア
  4. 変化が多い環境
  5. 教育制度が整っていない
  6. 海外駐在の機会は少ない

日系企業と比較して安定雇用が見込めなかったり、福利厚生が少なかったりする点はデメリットだと考えることもできるでしょう。

成果にシビアであること、変化が多い環境であることや海外駐在の機会がないことについては、人によってとらえ方が異なります。

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メリットとデメリットを良く比較検討し、自分の考え方や理想とする環境、働き方と照らし合わせて最適なキャリアを選べると良いですね。

メリットとデメリットの詳細はこちらの記事で詳しく解説しています。

外資系企業に向いてる人・向いてない人

向いてる人向いてない人

外資系企業は日系企業と異なる特徴があるため、向いている人と向いていない人がはっきり分かれます。

それぞれの特徴を見ながら、自分にとって外資系企業が向いている環境なのかどうか、判断してみましょう。

向いている人の特徴

外資系企業に向いている人の特徴は以下の通りです。

  1. 成果主義の環境で働きたい
  2. 大きい裁量を持って働きたい
  3. 成長意欲が高い
  4. 変化が多くスピード感のある環境を好む
  5. 英語や異文化に興味がある/好き
  6. はっきりと意思表示ができる

プロセスに関わらず成果をフェアに評価されることを好む人や、細かく進捗管理されることなく大きな裁量を持って働きたいと考える人にとっては、外資系企業は向いている環境だと言えます。

また英語力を始め、いろいろなスキルを高めたいという成長意欲を持ちながら、スピード感のある環境で働ける点を魅力に感じる場合も、外資系企業は合っているでしょう。

向いていない人の特徴

反対に、外資系企業に向いていない人の特徴は以下の通りです。

  1. プロセスを評価されたい
  2. 指示をもらって働きたい
  3. 年功序列や安定雇用を好む
  4. 福利厚生や退職金制度を重視する
  5. 英語や異文化に苦手意識がある
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ここの項目に多く当てはまる場合は、日系企業でのキャリアを検討する方がおすすめです。

例えば、成果のみを評価の対象とすることにプレッシャーを感じる場合や、体系的なプロセスに沿って指示通りに仕事を進めるほうが得意な場合などが当てはまります。

また、企業やポジションを選べば現時点で英語が苦手でも外資系企業で働くことは可能ですが、そもそも苦手意識があり、学ぶ意欲がなければ、外資系企業はおすすめできません。

外資系企業に向いている人・向いていない人の特徴は以下の記事でも詳しく解説していますのでぜひ読んでみてください。

外資系企業で働くために必要なスキル

外資系企業必要なスキル

外資系企業で活躍するために持っていたほうが良いスキルは以下の通りです。

  1. 英語力
  2. プレゼン能力
  3. 柔軟性
  4. コミュニケーション力
  5. 自己管理能力

一つずつ解説していきます。

1.英語力

必ずしもネイティブ話者のように流暢である必要はありませんが、外資系企業で働くにおいて英語力は持っていると絶対に有利に働きます。

外資系企業では日本オフィスであっても多国籍の社員が働いていたり、海外オフィスとのコミュニケーションが必要だったりと、業務のあらゆる場面で英語を使う機会があるからです。

ポジションによっては英語力を求められない場合もありますが、逆に英語力の高い人には任せられる仕事の幅が広がるため、それだけ評価される機会も多くなります

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ビジネスレベルの英語力ができる日本人は全体の2−3%とも言われています。英語力があるだけで、転職市場における市場価値はとても高いですよ!

2.プレゼン能力

社内や社外に向けた会議内でのプレゼンテーション能力はもちろんですが、それだけでなく、上司や同僚に対して自分自身の成果や能力をアピールする意味でのプレゼン能力もとても重要視されます。

外資系企業の成果主義の環境で高い評価を受けるためには、自分が達成した成果をしっかりとアピールしていく必要があるからです。

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裁量が大きく細かく管理されないため、自分から実績や成果をアピールしていかないと正しく評価されないリスクがありますよ。

3.柔軟性

外資系企業は変化の多い環境です。海外本社の方針で急に組織が変更になったり、戦略に方向転換があったりするので、その都度柔軟に対応することが求められます。

変化を楽しみながら、新しい環境にも柔軟に対応していち早く成果を出せる人が外資系企業で活躍できる人材だと言えます。

4.コミュニケーション力

外資系企業では語学力以外に、率直なコミュニケーション力も求められます。

多国籍な人材が働く外資系企業では、日本人同士では当たり前の常識は通用しないし、阿吽の呼吸や行間を読むようなカルチャーも一切ありません。

外資系企業で正しく意思疎通をはかるには、率直でオープンなコミュニケーション力が必須となります。

5.自己管理能力

細かく管理されず、成果が評価対象となる外資系企業では、自分自身でゴールまでの道筋をたて、PDCAを回しながら達成まで持っていく自己管理能力が求められます。

時間管理を含めた日々のタスク管理はもちろんのこと、自分自身の作業能力やコンディションを正確に把握し、限られた時間で最大限の成果を出すための計画を立てることが必要です。

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高い自己管理能力を持って働ければ、短い時間で成果にたどり着くことができ、メリハリを持った働き方にも繋がりますね。

外資系転職におすすめの転職エージェント

外資系転職におすすめエージェント

外資系企業へのキャリアチェンジを目指す際に、登録しておくべき転職エージェント、転職サイトを2つご紹介していきます。

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どちらも登録無料で質の高いサービスを受けられますので、転職を考え始めたらまずは登録することをおすすめします。

JACリクルートメント

転職エージェントの良いところは、世の中にあるあらゆる求人の中から、自分のスキルや希望条件にマッチするものを厳選して紹介しくれるところです。

中でも特に外資系企業への転職に強みを持つエージェントとしては、JACリクルートメントが圧倒的におすすめです!

企業情報を熟知した質の高いキャリアコンサルタントが、企業と候補者両方を担当する「両面型」のエージェントだという点が大きな特徴です。

これにより、候補者と企業求人とのマッチング率が高まり、転職成功の確度が上がるというメリットがあるからです。

外資系企業などのグローバル人材のサポートに強みがあることと、コンサルタントがとにかく企業の内部情報を熟知していて、転職のプロセスを有利に進める実践的なアドバイスをくれるところが他社との違いです。

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外資系企業への転職を目指すなら絶対に外せない転職エージェントですよ!

注意点としては、ハイクラス転職専門のため、経験が浅い若手だと求人紹介できないケースがあることです。

メリット・デメリットも含めてJACリクルートメントについて以下の記事で詳しく解説していますので読んてみてください。

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ビズリーチ

積極的に転職活動を進める前にまずは情報収集をしながら様子をみたい場合や、なかなか転職のためのまとまった時間を取れないという方は、スカウト型の転職サイトへの登録をおすすめします。

転職サイトで特におすすめできるのはビズリーチです。

外資系企業や日系のグローバルポジションなど、ハイクラス求人を持つ企業が多数登録し、求人票を公開していますので、好きな時間に自由に検索して、情報を見ることができるのがポイントです。

ビズリーチの良いところは以下の通りです。

  • 転職意思が高くないうちから登録して情報収集ができる
  • 自分の市場価値や採用マーケットの動向がわかる
  • 有名企業と直接接点を持つことができる
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もちろん、基本的なサービスはすべて無料で使うことができますよ。

外資系企業への転職を戦略的に進めるために、まずは情報収集と自分の市場価値を把握しておくと良いですね。

注意すべき点は、登録に審査があることと、在籍企業に登録がバレないようきちんと設定する必要があることです。

ビズリーチに関しては以下の記事で詳しく紹介していますのでぜひご覧ください。

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まとめ:基本を理解して外資系でのキャリアを考えよう

まとめ外資系企業でのキャリアを考えよう

この記事では、外資系企業の基本情報について解説しました。

外資系企業のメリット・デメリットを理解し、自分が向いているかどうか判断できたら、外資系企業への転職にチャレンジしてみましょう!

筆者が実際に外資系企業に転職してよかったと感じたことを以下の記事で解説していますので、こちらもぜひ読んでみてください。

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それでは、また!

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