マミートラックが悔しいのはわがまま?抜け出す方法を現役ワーママが解説

しおり

マミートラックが悔しい…仕事を頑張りたいと思うのは、わがままなのかな?

育児との両立を優先するあまり、本人の希望とは関係なく仕事の責任や役割を減らされ、キャリアアップの機会を失ってしまう「マミートラック」。

子育てを大切にしながら働きたいのは当然ですが、だからといって「もっと責任のある仕事に挑戦したい」と思うことは、決してわがままではありません。

この記事では、現役ワーママ・採用担当の私が、マミートラックが「悔しい」「つらい」と感じる理由や、仕方ないと諦めてしまう背景を解説します。

執筆者情報

さらに、今の会社で状況を変えるためにできることや、それでも改善しない場合に転職を検討する際のポイントまで紹介します。

「育児も仕事もあきらめたくない」と感じている方は、ぜひ参考にしてください。

Table of Contents

マミートラックが悔しいのは、わがままではない

マミートラックに置かれて「悔しい」「このままでいいのかな」と感じるのは、決してわがままではありません。

子育てをしながら働く以上、以前とまったく同じ働き方が難しくなることはあります。

時短勤務を利用したり、急な子どもの体調不良で仕事を休んだりすることもあるでしょう。

だからといって、「子育てを優先する=キャリアを諦める」ということではありません。

  • 育児と両立できる範囲で、やりがいのある仕事をしたい
  • これまで身につけたスキルを活かしたい
  • 将来的には昇進やキャリアアップも目指したい

このように考えるのは、自然なことです。

「配慮」と「キャリアの機会を奪われること」は別

マミートラックが難しいのは、会社側が「ワーママへの配慮」として仕事の負担を減らしているつもりでも、本人にとってはキャリアの機会を奪われている場合があることです。

たとえば、以下のようなケースです。

  • 残業ができないから重要な仕事を任せてもらえない
  • 時短勤務だから昇進候補から外される
  • 子どもの予定を考慮して、本人の希望を聞かずに仕事を限定される
  • 「今は家庭優先だろう」と判断され、以前のような仕事を任せてもらえない

会社としては「無理をさせないための配慮」のつもりでも、本人が「もっと仕事をしたい」「この仕事に挑戦したい」と思っているのであれば、両者の間には大きなギャップがあります。

でも、育児中だから仕事への意欲が低いとは限りません。

むしろ、限られた時間の中で成果を出しながら、さらにキャリアを伸ばしたいと考えている人も少なくありません。

育児もキャリアも大切にしたいと思っていい

  • 子どもがいるのだから、仕事をセーブするのは当然
  • 時短勤務なのだから、重要な仕事を任せてもらえなくても仕方ない

このように考えて、自分の気持ちを押し込めてしまう必要はありません。

もちろん、子どもの年齢や家庭の状況によって、今は仕事より家庭を優先したい時期もあるでしょう。それも間違いではありません。

大切なのは、「自分は本当はどう働きたいのか」を自分で決めることです。

もし「育児と両立しながら、もう一度仕事でも挑戦したい」と思っているなら、その気持ちをわがままだと片付けず、今の会社でできることを考えてみましょう。

マミートラックとは?なぜ起こる?

マミートラックとは

「マミートラック」という言葉を聞いたことはあっても、具体的にどのような状態を指すのか、なぜ起こるのかまではよくわからない方もいるかもしれません。

ここでは、マミートラックの意味と、起こる原因について整理します。

マミートラックの意味

マミートラックとは、出産・育児をきっかけに昇進や昇給につながりにくい仕事や、責任・裁量の小さい仕事を担当する状態が続き、キャリアアップの道から外れてしまうことを指します。

たとえば、育休から復帰した後に、以下のような状態が続くケースです。

  • 以前担当していた重要な仕事を任せてもらえなくなった
  • 時短勤務を理由に、大きなプロジェクトから外された
  • 昇進候補から外れるようになった
  • 「子育て中だから」と本人の希望とは関係なく仕事を限定された
  • 周囲がキャリアアップしていく中、自分だけ仕事内容が変わらない

「子育てをしながら無理なく働けるようにする」という意味では、仕事の負担を調整すること自体が悪いわけではありません。

問題なのは、一時的な働き方の調整が、そのまま長期的なキャリアの停滞につながってしまうことです。

本人が希望していないにもかかわらず、周囲の判断で仕事を減らされたり、重要な仕事を任せてもらえなくなったりすることもあります。

マミートラックになる原因

マミートラックが起こる原因は、一つではありません。

代表的なのは、次のようなものです。

勤務時間の制約

時短勤務などによって働ける時間が限られると、会社側が「最後まで担当できないかもしれない」と考え、長時間の対応や突発的な業務が発生する仕事から外すことがあります。

子どもの急な休みへの懸念

子どもの体調不良や保育園・学校の行事などで休む可能性を考慮し、重要な仕事を任せることをためらうケースもあります。

本人の希望が会社に伝わっていない

「子育て中だから、今は仕事より家庭を優先したいだろう」と会社側が判断してしまうケースです。

本人は「できる範囲で以前と同じように仕事をしたい」と思っていても、その希望が伝わっていなければ、会社との間に認識のズレが生まれます。

職場に固定観念がある

「子育て中の女性には負担の少ない仕事を任せたほうがいい」という考え方が職場に根付いている場合もあります。

本人の能力や意欲ではなく、「子育て中」という属性だけで仕事内容が決められてしまうと、キャリアの選択肢が狭くなってしまいます。

評価制度や働き方の問題

評価や昇進の基準が長時間勤務や勤務時間の柔軟性と結びついている場合、育児中の社員が不利になりやすいことがあります。

このように、マミートラックは「本人のやる気がないから起こる」という単純な問題ではありません。

会社の制度、上司や周囲の考え方、本人と会社とのコミュニケーションなど、複数の要因が重なって起こることがあるのです。

「会社の配慮」がマミートラックにつながることも

マミートラックを考えるうえで、少し難しいのが「会社の配慮」との境目です。

たとえば、子どもが小さい社員に対して、会社は以下のように考えることがあります。

  • 残業が少ない仕事に変えましょう
  • 急な休みがあっても困らない仕事を担当してもらいましょう
  • 今は大きなプロジェクトを任せるのはやめておきましょう

会社としては、本人を無理させないための「配慮」のつもりかもしれません。

しかし、本人が「多少忙しくても、やりがいのある仕事に挑戦したい」と考えているのであれば、その配慮が本人の希望とズレてしまうことがあります。

人事の立場から見ても、育児中だからといって全員が「仕事の責任を減らしてほしい」と考えているわけではありません。

大切なのは、会社側が一方的に「これくらいができるだろう」と決めるのではなく、本人がどのような働き方やキャリアを希望しているのかを確認することです。

マミートラックが「悔しい」と感じる5つの理由

マミートラックに入ったことで、「子育てと仕事を両立できているだけでもありがたい」と頭では分かっていても、悔しさやモヤモヤを感じる人は少なくありません。

特に、これまで仕事にやりがいを感じキャリアアップを目指してきた人ほど、「以前のように仕事を任せてもらえない」と感じることがあります。

マミートラックが悔しいと感じる主な理由は、次の5つです。

仕事にやりがいを感じられない

マミートラックに入ると、育児との両立を優先するために、仕事の内容や役割が変わることがあります。

たとえば以下のようなケースです。

  • 責任の軽い仕事が中心になった
  • 担当していた仕事から外された
  • 定型的な業務が増えた
  • 新しいプロジェクトを任せてもらえなくなった
  • 「子育て中だから」という理由で仕事の幅を狭められた

もちろん、子どもの保育園への送迎などがあり、以前と同じ働き方が難しくなることはあります。

しかし、勤務時間に制約があることと、仕事への意欲がなくなることは別の話です。

「短時間でも責任のある仕事をしたい」「できる範囲で新しいことに挑戦したい」と思っているのに、本人の希望を確認されないまま仕事を減らされると、やりがいを感じにくくなってしまいます。

「子育て中なのだから、やりがいを求めるのはぜいたく」と考える必要はありません。

子育てと両立しながら、仕事にもやりがいを求めることは決してわがままではないのです。

キャリアが停滞するのが不安

マミートラックで仕事の範囲が狭くなると、「このまま今の働き方を続けて大丈夫なのかな」と将来に不安を感じることがあります。

特に気になるのが、キャリアの停滞です。

  • 以前は新しい仕事を任せてもらえていたのに、最近は同じ業務ばかり
  • 周囲は昇進しているのに、自分だけ何年も同じポジション
  • 子どもが大きくなってフルタイムに戻ったとき、以前のように仕事ができるのか不安

このような悩みです。

一時的に仕事のペースを落とすこと自体は、決して悪いことではありません。

ただし、育児を理由に仕事の機会が長期間減ってしまうと、経験できる業務や身につけられるスキルにも差が生まれます。

その結果、「今は仕方ない」と思っていた働き方が、数年後のキャリアにも影響してしまう可能性があります。

だからこそ、「今は育児を優先したい」と「将来的にはキャリアアップしたい」は両立して考えていいのです。

今すぐ以前と同じ働き方に戻れなくても、将来どんな仕事をしたいのか、そのために今何を経験しておくべきなのかを考えておくことで、キャリアの停滞を防ぎやすくなります。

重要な仕事を任せてもらえない

「子育て中だから」という理由で、重要な仕事や責任のある仕事から外されてしまうことも、マミートラックに悩む大きな理由のひとつです。

たとえば以下のようなケースです。

  • 大きなプロジェクトのメンバーから外された
  • 顧客との重要な案件を任せてもらえなくなった
  • 管理職候補から外された
  • 出張や海外との仕事を任せてもらえなくなった
  • 「急な休みがあるかもしれないから」と仕事を限定された

会社側としては、「負担を減らしてあげよう」「急な残業や出張が発生しない仕事のほうが働きやすいだろう」という配慮なのかもしれません。

しかし、本人が希望していない仕事まで会社側が先回りして減らしてしまうと、「配慮」ではなく「機会を奪われた」と感じてしまうことがあります。

もちろん、勤務時間や家庭の事情によって、できる仕事に一定の制約が生じることはあります。

だからこそ、「何ができないか」だけではなく、「何ならできるのか」「どんな仕事に挑戦したいのか」を会社とすり合わせることが大切です。

「育児中だから重要な仕事は任せられない」と一律に決めつけるのではなく、本人の希望や現在の働き方を踏まえて、できる仕事を考えてもらえる環境が理想です。

周囲から期待されなくなったと感じる

マミートラックに入ると、仕事の内容だけでなく、周囲からの見られ方が変わったと感じることもあります。

以前は「次はこの仕事を任せたい」「キャリアアップしてほしい」と言われていたのに、子どもが生まれてからは、

  • 今は家庭が大変だよね
  • 無理しなくていいよ
  • 子育て中だから、この仕事は難しいかな

といった言葉をかけられるようになった…

もちろん、これらは本人を気遣っている言葉かもしれません。

それでも、自分にはまだ挑戦したい気持ちがあるのに、最初から「子育て中だから難しい」と判断されてしまうと、「もう自分には期待されていないのかな」と感じてしまうことがあります。

特に、周囲の同僚が新しい仕事を任されたり、昇進したりする姿を見ていると、自分だけキャリアから取り残されたような気持ちになることもあるでしょう。

ここで大切なのは、周囲の期待だけで自分のキャリアを決めないことです。

「子育て中だから期待されない」のではなく、「子育て中でも、どこまで仕事を任せてもらいたいのか」を自分から伝えることも、キャリアを取り戻す第一歩です。

昇進・昇給のチャンスが減った

マミートラックに入ると、昇進や昇給のチャンスが減ったと感じることもあります。

たとえば以下のような状況です。

  • 責任の大きい仕事を任せてもらえなくなった
  • プロジェクトの中心から外された
  • 管理職候補から外れた
  • 昇進につながる仕事を担当する機会が減った
  • 「今は子育て中だから」とキャリアアップを期待されなくなった

もちろん、子育て中は勤務時間や働き方に制約があり、以前と同じように働くことが難しい場合もあります。

しかし、勤務時間が短くなったことと、本人の成長意欲までなくなったことは別の話です。

新しい仕事を任される、責任のあるポジションに就く、評価されて役割が広がる――こうした機会は、自分のキャリアが前に進んでいると実感するためにも大切なものです。

だからこそ、「育児との両立を優先しているのだから、昇進や昇給を諦めるのは仕方ない」と簡単に割り切れない人もいるでしょう。

大切なのは、「今は育児を優先したい」と「将来的にはキャリアアップしたい」は両立できるということです。

マミートラックは「仕方ない」と受け入れるべき?

マミートラックになったとき、「今は子育て中なのだから仕方ない」と自分に言い聞かせている人もいるでしょう。

実際、子どもが小さい時期は急な発熱や保育園からの呼び出しなどもあり、以前とまったく同じ働き方を続けることが難しい場合があります。

しかし、育児との両立を優先することと、キャリアを諦めることは同じではありません。

ここでは、なぜマミートラックを「仕方ない」と受け入れてしまうのか、その理由を整理してみましょう。

子育てとの両立を優先したい

子どもが小さいうちは、どうしても家庭をうまく回していくことを優先しないといけませんよね。

保育園への送迎や子どもの体調不良、学校行事など、子育て中は仕事だけを優先できない場面がどうしても出てきます。

そのため、以下のように考えて、自分から仕事の負担を減らすことを希望する場合もあります。

  • 今は昇進よりも子どもとの時間を大切にしたい
  • 残業や出張の少ない仕事のほうが家庭と両立しやすい

これは決して悪いことではありません。

自分が望んで選んだ働き方であれば、それは「マミートラックに陥った」のではなく、自分に合った働き方を選択しているとも考えられます。

一方で、「子どもを優先したい」という気持ちと、「仕事でも成長したい」という気持ちは両立します。

今は勤務時間を短くしたとしても、将来的にはフルタイムに戻りたい、責任のある仕事に挑戦したい、昇進したいという希望があるなら、その気持ちまで諦める必要はありません。

大切なのは、「今は何を優先するか」と「将来どんなキャリアを築きたいか」を分けて考えることです。

職場に迷惑をかけたくない

マミートラックを受け入れてしまう理由として、「職場に迷惑をかけたくない」という気持ちもあります。

子どもの体調不良などで急に休むことがあると、以下のように感じてしまうこともありますよね。

  • 「また休んでしまった」
  • 「同僚に負担をかけて申し訳ない」
  • 「責任のある仕事を任せてもらうのは申し訳ない」

その結果、自分から仕事の希望を伝えることを遠慮してしまい、会社側も「今は負担の少ない仕事を希望している」と受け取ってしまうことがあります。

しかし、子育て中だからといって、自分のキャリアについて希望を伝えることまで遠慮する必要はありません。

「迷惑をかけるかもしれないから」と最初から挑戦することを諦めるのではなく、「この仕事に挑戦したい」「将来的にはこういうポジションを目指したい」と、自分の希望を伝えてみましょう。

会社の制度や環境が整っていない

マミートラックは、本人の希望だけでは解決できないこともあります。

たとえば以下のような環境では、本人に働く意欲があってもキャリアを広げることが難しくなります。

  • 時短勤務では責任のある仕事を任せてもらえない
  • フルタイムに戻らないと昇進できない
  • 子育て中の社員がキャリアアップした前例がない
  • 急な休みに対応できる体制がない
  • 育児とキャリアの両立を相談できる相手がいない

このような場合、「今の会社では仕方ない」と感じてしまうのも無理はありません。

ただし、会社の制度や環境が整っていないことと、自分のキャリアに価値がないことは別の話です。

まずは上司や人事に相談して、現在の働き方でどこまで仕事の幅を広げられるのか、将来的にどのようなキャリアを目指せるのかを確認してみましょう。

会社側が柔軟に対応できる場合もありますし、話し合っても状況が変わらない場合は、転職など別の選択肢を考えてもいいのです。

自分から希望を伝えにくい

「本当はもっと仕事をしたい」と思っていても、自分から言い出せない人もいるでしょう。

特に、周囲に子育て中の社員が少なかったり、育児と仕事を両立しながらキャリアアップしている人が身近にいなかったりすると、「子育て中なのに、昇進したいと言ったらわがままだと思われそう」と不安になるかもしれません。

しかし、会社からすると、本人が何を希望しているのか分からないまま仕事を決めている可能性もあります。

上司が「育児中だから、負担の少ない仕事を希望しているだろう」と考えている一方で、本人は「できる範囲でもっと責任のある仕事をしたい」と考えている。

このような認識のズレは、珍しいことではありません。

だからこそ、まずは「今すぐフルタイムで働きたい」という話ではなく、

「子育てとの両立を優先しつつ、将来的には○○の仕事に挑戦したい」

「今の勤務時間でも担当できる範囲で、もう少し仕事の幅を広げたい」

など、自分ができることと希望することを具体的に伝えることが大切です。

「今は仕方ない」と諦めてしまう

マミートラックが続くと、「子どもが小さいうちは仕方ない」「あと数年我慢すればいい」と考えるようになることがあります。

一時的に仕事のペースを落とすこと自体は、悪いことではありません。

問題は、「今は仕方ない」が何年も続き、気づいたときにはキャリアの選択肢が狭くなっていることです。

たとえば、仕事を任される機会が減った状態が長く続けば、新しいスキルや経験を得る機会も少なくなります。

そして子どもが大きくなり、働ける時間が増えたときに、「以前のような仕事に戻りたいけれど、経験が足りない」「昇進したいけれど、候補から外れてしまっている」という状況になる可能性もあります。

だからといって、今すぐ無理をして以前と同じ働き方に戻す必要はありません。

大切なのは、「今は仕方ない」と諦めるのではなく、「今はこう働く。でも、将来はこうなりたい」と自分のキャリアを意識しておくことです。

たとえば、今できる範囲でスキルを身につけたり、上司と今後のキャリアについて話したり、将来的に挑戦したい仕事に必要な経験を確認したりするだけでも、選択肢は変わってきます。

子育てを優先する時期があっても、自分のキャリアまで諦める必要はないのです。

マミートラックから抜け出す6つの方法

マミートラックから抜け出したいと思っても、「何から始めればいいのか分からない」という人もいるでしょう。

ここでは、マミートラックから抜け出すためにできる6つの方法を紹介します。

まず自分が望む働き方を整理する

マミートラックから抜け出したいと思ったら、最初に「自分はどう働きたいのか」を整理してみましょう。

「もっと仕事を任せてほしい」「昇進したい」と思っていても、具体的にどんな働き方をしたいのかが曖昧なままだと、上司や人事にも希望を伝えにくいからです。

たとえば以下のように、自分の希望を書き出してみましょう。

  • 今の勤務時間のまま仕事の幅を広げたい
  • 子どもが大きくなったらフルタイムに戻したい
  • 将来的に管理職を目指したい
  • 専門性を高めたい
  • 新しいプロジェクトに挑戦したい
  • 年収を上げたい

同時に、「今できること」と「今は難しいこと」も整理しておくと、現実的なキャリアプランを考えやすくなります。

大切なのは、「子育て中だから、これくらいしかできない」と考えるのではなく、「今の条件なら何ができるのか」を考えることです。

希望する働き方が明確になれば、次に上司や人事へ相談するときにも、具体的な話がしやすくなります。

上司にキャリアの希望を伝える

自分の希望が整理できたら、まずは直属の上司に伝えてみましょう。

会社側があなたをマミートラックに置いているつもりはなくても、「子育て中だから負担の少ない仕事を希望している」と考えている可能性があります。

そのため、本人の希望を伝えるだけで、仕事の任せ方が変わるケースもあります。

たとえば以下のように、勤務上の制約とキャリアの希望を分けて伝えることがポイントです。

「今は時短勤務ですが、できる範囲でもう少し責任のある仕事に挑戦したいです」

「将来的には管理職を目指したいので、今のうちから経験しておいたほうがいい仕事を教えてください」

「子どもの事情で○時までの勤務は必要ですが、それ以外の時間では新しい仕事にも挑戦したいです」

「もっと評価してください」と抽象的に伝えるよりも、「どんな仕事をしたいのか」「将来どうなりたいのか」を具体的に伝えたほうが、上司も対応を考えやすくなります。

また、1回相談しただけですぐに状況が変わらなくても、定期的にキャリアについて話す機会を作っておくことが大切です。

人事に相談する

上司に相談しても改善しない場合や、そもそも上司には相談しづらい場合は、人事に相談する方法もあります。

人事に相談するときは、「マミートラックになってつらい」と感情だけを伝えるのではなく、以下のポイントを整理して伝えると良いでしょう。

  • 現在どのような仕事を担当しているのか
  • 育休・復帰後に何が変わったのか
  • どのような仕事を希望しているのか
  • 今後どのようなキャリアを築きたいのか
  • 現在の働き方で何ができるのか

特に、「育児中だから配慮してほしい」のではなく、「育児と両立しながらキャリアも築きたい」という希望を明確にすることが大切です。

会社によっては、社内異動や職務変更、キャリア面談など、本人が知らない制度や選択肢が用意されている場合もあります。

今の環境でスキル・実績を作る

現在の仕事ですぐに希望するポジションや業務を任せてもらえない場合は、今できる仕事の中からスキルや実績を積み上げる方法もあります。

たとえば以下のようなイメージです。

  • 業務改善を提案する
  • 新しいツールを導入する
  • 資格や専門知識を身につける
  • 担当業務の成果を数字で記録する
  • 他部署とのプロジェクトに参加する
  • 後輩の育成やチームのサポートを担当する

「今はマミートラックだから、キャリアアップできない」と考えてしまうと、仕事へのモチベーションも下がってしまいます。

しかし、今の仕事の中でも、将来につながる経験を意識して積み上げることはできます。

たとえば、業務改善によって年間○時間の作業時間を削減した、チームの業務を効率化した、新しい業務を担当できるようになった、といった実績は、社内での評価だけでなく、将来転職するときにもアピール材料になります。

今の環境でできることを増やしながら、「次のキャリアにつながる経験」を意識してみましょう。

家庭側のサポート体制を見直す

マミートラックから抜け出したい場合、会社側だけでなく、家庭側の環境を見直すことも重要です。

たとえば以下のように、仕事に使える時間を増やす方法を考えてみましょう。

  • パートナーと家事・育児の分担を見直す
  • 保育園や学童の利用時間を確認する
  • 病児保育やファミリーサポートを利用する
  • 祖父母など頼れる人に協力をお願いする
  • 家事代行など外部サービスを利用する

もちろん、家庭の事情によって利用できるサービスや頼れる人は異なります。

また、「仕事を頑張るために家庭を犠牲にする」という意味ではありません。

大切なのは、自分一人で家事や育児を抱え込まず、家族や外部サービスも含めて「どこまでなら仕事に時間を使えるのか」を整理することです。

たとえば、「週に1回なら残業できる」「月に数回なら出張できる」「子どもの病気のときのバックアップ体制がある」といった条件が分かれば、上司と仕事の相談をするときにも具体的な話ができます。

転職して環境を変える

上司や人事に相談したり、家庭のサポート体制を整えたりしても状況が変わらない場合は、転職も選択肢のひとつです。

特に、以下のようなケースで悩んでいる場合は、今の会社で状況が変わるのを待ち続ける必要はありません。

  • 子育てを理由に重要な仕事を任せてもらえない
  • 昇進・昇給の機会が明らかに限られている
  • 働き方を変えてもキャリアアップできる仕組みがない
  • 上司や人事に相談しても改善する見込みがない
  • 子どもが大きくなってもキャリアを広げられそうにない

転職するときは、単に「ワーママに優しい会社」を選ぶのではなく、自分がどんなキャリアを築きたいのかを基準に会社を選ぶことが大切です。

たとえば、求人を見るときには以下の点を確認するようにしましょう。

  • フレックスタイムやリモートワークなど柔軟な働き方ができるか
  • 育児中でも責任のある仕事を任せてもらえるか
  • 評価制度が明確か
  • 職務や役割が明確になっているか
  • 女性管理職やワーママのキャリア事例があるか

今の会社で何年も悩み続けるよりも、自分の希望する働き方やキャリアを実現できる環境に移るほうが、長期的に見れば前向きな選択になることもあります。

ただし、転職すれば必ずマミートラックを避けられるわけではありません。

転職活動では、「ワーママに理解がある」という言葉だけで判断せず、仕事内容や評価制度、働き方、実際のキャリア事例まで確認することが大切です。

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マミートラックになりにくい会社の特徴

マミートラックから抜け出すために転職を考える場合、「子育てと両立しやすい会社」を選ぶだけでは十分ではありません。

たとえば、残業が少なく時短勤務がしやすくても、育児中は重要な仕事を任せてもらえなかったり、昇進・昇給の機会が限られたりする会社では、転職後も同じようにキャリアの悩みを抱える可能性があるからです。

大切なのは、子育てと仕事を両立できるだけでなく、育児中もキャリアを築いていける環境があるかを確認することです。

ここでは、マミートラックになりにくい会社に共通する5つの特徴を紹介します。

柔軟な働き方ができる

マミートラックになりにくい会社の特徴のひとつが、育児中でも柔軟な働き方ができることです。

たとえば以下のような環境です。

  • フレックスタイム制度がある
  • リモートワークや在宅勤務が利用できる
  • 時短勤務でも担当できる仕事の幅が狭くならない
  • 子どもの急な発熱などに対応しやすい
  • 育児と仕事の状況に応じて働き方を調整できる

ここで重要なのは、「働く時間が短い=仕事の責任も小さくする」という考え方になっていないかという点です。

柔軟な働き方を認めながら、仕事内容や期待する成果については一人ひとりの能力や経験に応じて考えてくれる会社であれば、育児とキャリアを両立しやすくなります。

転職活動では制度の有無だけでなく、「実際にその制度を利用している人がどのように働いているのか」まで確認しておくと安心です。

職務・役割が明確

職務や役割が明確な会社も、マミートラックになりにくい傾向があります。

特に、職務内容や期待される成果が明確な「ジョブ型」の働き方では、勤務時間ではなく、担当する仕事や成果を基準に評価されるケースがあります。

もちろん、ジョブ型だから必ずマミートラックにならないわけではありません。

しかし、「子育て中だから何となく負担の少ない仕事を任せる」という判断ではなく、その人の経験やスキル、本人の希望を踏まえて役割を決める仕組みがあるかは重要なポイントです。

求人を見るときは、仕事内容だけでなく以下の点も確認しておきましょう。

  • どのような役割を担うのか
  • どんな成果を期待されるのか
  • 入社後に担当業務がどのように決まるのか
  • キャリアアップや異動の機会があるのか

「ワーママ歓迎」という言葉だけで判断するのではなく、自分がどんな仕事を任されるのかを見ることが大切です。

成果を公平に評価する

育児中もキャリアを築きたいなら、働いた時間の長さだけではなく、成果や役割を適切に評価してくれる会社かどうかも重要です。

たとえば、時短勤務だからという理由だけで重要な仕事から外されたり、昇進・昇給の対象になりにくかったりする場合、どれだけ頑張ってもキャリアを伸ばしにくくなってしまいます。

一方で以下のような会社であれば、育児中でも自分のキャリアを考えやすくなります。

  • 目標や評価基準が明確
  • 成果や役割に応じて評価される
  • 時短勤務者も評価・昇進の対象になる
  • 上司と定期的にキャリアについて話す機会がある

ただし、成果主義だからといって、必ずしもワーママにとって働きやすいとは限りません。

大切なのは、限られた時間の中で成果を出したことを適切に評価しつつ、育児による制約だけを理由にキャリアの可能性を狭めないことです。

育児中でもキャリア形成を支援する

マミートラックを防ぐには、「今の仕事を続けられる」だけでなく、将来のキャリアについても考えてくれる会社かどうかを確認しましょう。

たとえば、以下のようポイントです。

  • 育児中でも研修や学習機会に参加できる
  • キャリア面談の機会がある
  • 社内公募や異動制度を利用できる
  • 管理職や専門職など複数のキャリアパスがある
  • 育休から復帰した後のキャリアについて相談できる

育児中は子どもの成長に合わせて働き方が変わることもあります。

そのため、「今は時短勤務だから、この仕事をしてもらう」という短期的な視点だけではなく、数年後にどんなキャリアを築きたいのかまで一緒に考えてくれる会社を選ぶことが重要です。

転職前には、面接などで「育児中の社員はどのようにキャリアアップしていますか?」と聞いてみるのもよいでしょう。

制度があるかどうかだけでなく、実際の利用例を確認することで、その会社の考え方が見えやすくなります。

ワーママのロールモデルがいる

最後に確認したいのが、実際に育児と仕事を両立しながらキャリアを築いている人がいるかどうかです。

たとえば、以下のような事例があれば、入社後の働き方を具体的にイメージしやすくなります。

  • 子育てをしながら管理職として働いている
  • 時短勤務からキャリアアップした人がいる
  • 育休復帰後も重要な仕事を担当している
  • 子育て中に専門性を高めている
  • 男性も育児休業や育児のための柔軟な働き方を利用している

ロールモデルがいることは、「自分も同じキャリアを目指さなければいけない」という意味ではありません。

むしろ、「子育てをしながらでも、こういう働き方ができる」という選択肢が見えることに意味があります。

反対に、「子育て中の社員はみんな負担の少ない仕事を担当している」「管理職になる人はほとんど子育てをしていない」といった状況であれば、自分が希望するキャリアを実現できるか慎重に確認したほうがよいでしょう。

転職を考えるときは、「ワーママに優しい会社か」だけではなく、「子育てをしながら、どこまでキャリアを築ける会社なのか」という視点で見てみてください。

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まとめ:マミートラックが悔しいのはわがままじゃない!

マミートラックに入り、「仕事にやりがいを感じられない」「このままキャリアが停滞しそう」「重要な仕事を任せてもらえない」と悔しさや不安を感じるのは、決してわがままではありません。

子育てとの両立を優先することと、キャリアを諦めることは別の話です。

まずは、自分がどんな働き方やキャリアを望んでいるのかを整理したうえで、上司や人事に希望を伝えてみましょう。今の環境でも、スキルや実績を積みながらキャリアの可能性を広げられる場合があります。

それでも仕事内容や評価、キャリアの機会が変わらないのであれば、転職して環境を変えることも選択肢のひとつです。

転職先を探すときは、「ワーママに優しい会社」というだけでなく、柔軟な働き方ができるか、成果を公平に評価してもらえるか、育児中でもキャリア形成を支援しているかなどを確認しましょう。

外資系という選択肢を含めて、ワーママの働き方を総合的に整理した記事はこちらです。

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ママになっても自分の望むキャリアを犠牲にせず、自分らしく働いていきましょう!

それでは、また!

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