外資系企業のメリットとデメリットって何?
外資系企業の特徴など基本的なことも知りたい!
初めて外資系企業への転職を考える際には、外資系企業のメリットやデメリットを事前に知っておきたいですよね。
この記事では、外資系企業歴10年の現役社員が、外資系企業のメリット・デメリットや特徴について実例を交えながら詳しく解説していきます。
この記事を読めば、外資系企業の特徴やメリットについてイメージが膨らみ、外資系企業への転職にチャレンジしたいかどうかはっきりと判断することができるようになりますよ!
現役社員による実体験の事例も多くご紹介しています。ぜひ読んでみてください!
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外資系企業の特徴5選
外資系企業には、日系企業とは異なる特徴がいくつかあります。
外資系企業への転職を考える際には、以下の5つの基本的な特徴を把握しておくのが良いでしょう。
- 経験者を即戦力で採用する
- 成果主義
- 年収が高い傾向にある
- 働き方の自由度が高い
- ドライなカルチャー
一つずつ解説していきます。
1.経験者を即戦力で採用する
外資系企業は、ジョブ型雇用という採用手法をとっていることが多いです。
これは、未経験者ではなく必要なスキルや経験を持ち合わせた即戦力の人材を採用する方法です。
外資系企業は、オープンポジションで採用していろいろな部署を数年ごとに経験させる日系企業のジョブローテーションの考え方を持っておらず、
ポジションごとに特定のスキルセットや業種の経験を有する人を採用して専門職として働いてもらうのが主流なのです。
そのため、転職の際には自分の経験やスキルをアピールし、業務への適応能力が高いということを前面に出す必要があります。
業界も職種も未経験の状態では、外資系企業に転職するのはなかなか難しいと思ったほうが良いでしょう。
2.成果主義
外資系企業は成果主義を導入しており、日系企業の年功序列とは大きく異なる特徴を持っています。
成果主義とは、個人のパフォーマンスを評価基準とする人事制度です。外資系企業においては、個人の成果に応じた報酬体系が組まれていることが多く、仕事で高いパフォーマンスを出すとそれがダイレクトに昇進や給与アップにつながります。
一方、成果を出せない場合は厳しい評価をされることになるため、高いモチベーションと能力が求められる環境です。
成果主義は、評価に対してシビアである一方で、成果を出した人には年齢や社歴、経験年数に関係なく、きちんと評価され報酬や昇給につながるという特徴があります。
日系企業から「年功序列が嫌だ」といって転職してくる人は実際にとても多いですよ!
3.年収が高い傾向にある
外資系企業は、一般的に日系企業と比較して年収が高い傾向にあります。
なぜなら、成果主義に基づいた報酬体系や、高い責任のあるポジションに見合った給与が支払われているからです。
また、外資系企業はグローバルに展開していて資金力が高いことに加え、不採算部分をすぐにクローズするなど合理的な経営を徹底しているため、人権費に当てられる予算が多いとも言われています。
特に専門性が高く、グローバルマーケットで引く手あまたな人材には多額の報酬が支払われています。
一方で、年収が高いということは同時に常に高いパフォーマンスを求められていることも意味しており、充実した報酬と引き換えに責任とプレッシャーも大きいとも言えるでしょう。
営業職など数字で評価される職種では、営業インセンティブと呼ばれる成績に応じた変動給の割合が大きいのも特徴です。
私が働いている会社の営業職の20代の社員は、固定給が450万円に対し、変動給でその倍くらい稼いでいるエースがいますよ。
4.働き方の自由度が高い
外資系企業においてはフレキシブルな働き方が推奨され、在宅勤務やフレックスタイムを採用している企業も非常に多いのが特徴です。
成果主義にもつながりますが、成果を出せれば働く時間や場所にはこだわらないという合理的な考え方が背景にあります。
個人の生産性を尊重し、柔軟なスケジュールによるワークライフバランスの実現を目指しているんですね。
例えば私自身は保育園児2児を育てながら働くワーママですが、在宅勤務とフレックスタイムを活用して、昼休みの時間に家事をしたり、いったん退勤したあと子供が寝てから仕事を再開したりと、自分の裁量で仕事のスケジュールを決めることができています。
具体的にどんな働き方ができるかについては、こちらの記事で詳しく解説していますのでぜひ読んでみてください。
5.ドライなカルチャー
「ドライ」というとやや語弊がありますが、外資系企業では不要な付き合いや飲み会などの行事はほとんどなく、「仕事が終わればプライベートな時間」という考え方が徹底されています。
なぜなら、情感よりも効率と成果が重視される環境だからです。
飲み会やタバコ休憩など、「執務スペースの外」で仕事の話が進むことは一切ありません。
残業できないワーママも、飲み会や接待が苦手な人も、置いていかれることなく仕事ができる環境ですよ。
ただし、困ったときに助けてくれないなど、「冷たい」印象のドライとは異なります。
仕事を効率的に進めるために必要なコミュニケーションはしっかり取る、仕事と関係ない時間は個人の時間が尊重される、という環境です。
外資系企業で働く7つのメリット
実際に外資系企業で10年働いて感じた、「外資系企業で働く7つのメリット」についてご紹介します。
- 成長実感が高い
- 休みが取りやすい
- 給料が高い
- 成果がダイレクトに評価される
- グローバルな環境で働ける
- 語学力がUPする
- 昇給のチャンスが多い
また、外資系企業で働いてよかったと思うこと、働くと得られるベネフィットについてはこちらの記事でも詳しく解説していますのでぜひ読んでみてください!
1.成長実感が高い
外資系企業で働くメリットの1つ目は、成長実感が高いという点です。
外資系企業ではポジションごとに採用するため、仕事が過度に細分化されることなく、大きな裁量を任されながら仕事をすることになります。
専門的な領域で大きな裁量を任されることで、ビジネススキルの成長実感が高くなるのです。
実際、私自身は7年間日系企業で働いたあとに外資系企業に転職していますが、外資系企業での時間の方が、ビジネススキルがぐんぐん高まっている成長実感がありますよ。
自分が任された領域で、成果に結びつけるために創意工夫をする経験ができるところが、外資系企業のメリットと言えるでしょう。
2.休みが取りやすい
外資系企業では、メリハリのある、自由度の高い働き方ができることもメリットだと言えます。
休みの取りやすさで言えば、1週間以上の長期休暇を取ることは全く珍しくなく、有給休暇の消化率も非常に高いです。
欧米の企業では、4月のイースターや12月のクリスマスのホリデーシーズンは、2−3週間まとめて休みを取るのはごく普通のことのようで、この時期は欧米の本社とほとんど連絡が取れなくなるという外資系あるあるもあります(笑)
外資系企業では、実は産休・育休などのライフイベントに対応した休みもとても取りやすいんですよ。私自身も10年働く中で2回の産休・育休を取得しています。
休みも自由に取って良い、ただし求められる成果は出す必要がある、という合理的な考え方をしている外資系ならではの特徴です。
フレキシブルに働きたい、休みもとりつつメリハリのある働き方をしたいと思っている方には大きなメリットだと言えますね。
3.年収が高い
年収は、転職の際には非常に重要な要素を占めますよね。
外資系企業は一般的に、日系企業の同職種と比べて年収が高くなる傾向にあり、この点をメリットに感じている社員は非常に多いです。
グローバル企業ならではの資金力の高さや、成果主義に連動した合理的な経営手法から、給料が高くなる傾向にあるのです。
日系企業にありがちな「各種手当」(住宅手当や家族手当など)が外資系企業には殆どありませんが、その分基本給が高めに設定されているイメージです。
外資系企業が転職者の給料を決定する際のプロセスですが、社会人歴や年齢などはいっさい考慮せず、「この人のスキルや能力が採用マーケットでどのくらいの年収で評価されるか」という点をフェアに評価して決定しています。
そのため、専門的なスキルを持っている人やある領域での経験が長い人など、「他の企業も欲しがる人材」であればあるほど、年齢や社会人歴に関わらず高い給料でオファーされることになりますよ。
4.成果がダイレクトに評価される
年功序列にネガティブな印象を持っている人には、成果がダイレクトに評価につながる外資系企業のやり方は大きなメリットに感じられるでしょう。
社歴や年齢に関わらず、成果を出した人が正当に評価され、高い報酬をもらうという、シビアでありつつもフェアな評価システムです。
特に営業職など数字で成果をはかりやすい職種では、高い売上を上げれば高いインセンティブを受け取ることになります。
実際に私の働く外資系企業でも、20代の営業成績の良い社員が、40代のベテラン社員の1.5倍ほどの給与をもらっているというケースがあります。
自分の成果がダイレクトに評価され、報酬に反映される環境をモチベーションに感じられる人にとっては、外資系企業の評価システムはメリットに感じられるでしょう。
5.グローバルな環境で働ける
外資系企業は多国籍な社員が働いていることが一般的です。
また、本社や世界の他の拠点のメンバーとコミュニケーションを取る機会も多いです。
異文化の社員とコミュニケーションを取りながら仕事を進めていくという経験によって、グローバルな視点が身につくという点も外資系企業で働くメリットの一つです。
単に英語を使って話すということだけではなく、国民性による仕事の進め方や商習慣の違いなどを理解した上で、
より良い成果のための最善のプランを一緒に考えるなど、など、グローバルな環境でビジネスをするコツを学ぶことができます。
6.語学力がUPする
外資系企業で働くことによって、実践的な英語力が身につくというのもメリットの一つです。
世界のいろいろな拠点のスタッフと日々英語でコミュニケーションを取ることにより、国や地域による発音やイントネーションの違いも理解できるようになったり、ビジネス特有の英語の言い回しを覚えられたりと、
学校や教科書で勉強するだけでは絶対に得られない「外資系企業ならではの実践的な語学力」を身につけることができますよ。
私自身、外資系企業に入社した10年前と今とでTOEICの点数はほとんど変わっていませんが、ビジネスをする上での英語のコミュニケーションでは比較にならない差があると実感しています。
7.昇給のチャンスが多い
一般的な日系企業と比べて、昇給のチャンスが多いのも外資系企業のメリットと言えるでしょう。
外資系企業では、次の昇給までに最低◯年など期間が決まっていることはほとんどありません。
高い成果を出せばそれだけ短期間で昇給のチャンスが巡ってくるし、チャレンジしたいポジションが空いたタイミングで自分で手を上げて応募することも可能です。
出世のスピードが人それぞれなので、「年下の上司に年上の部下」という現象が珍しくないのも外資系企業のあるあるですよ。
外資系企業の6つのデメリット
外資系企業での勤務には多くのメリットがある一方で、転職する前に知っておきたい注意すべきデメリットもいくつかあります。
- 安定雇用が見込めない
- 福利厚生が少ない
- 成果に対してシビア
- 変化が多い環境
- 教育環境が整っていない
- 海外駐在の機会は少ない
1つずつ解説していきます。
1.安定雇用が見込めない
今でこそ日系企業でも終身雇用という考えは薄れてきていますが、長期的に保証される安定雇用が見込めないという点は外資系企業のデメリットになり得ます。
外資系企業にはそもそも終身雇用という考えはありません。そのため、採用や制度、昇給の仕方など、いろいろな点で長期的な安定雇用を前提としたものになっていないのです。
かといって外資系企業の社員が全員短期間での転職を繰り返しているというわけではありません。
自分に合う会社を見つけられれば、ある程度長く務めることも可能です。
私自身も外資系企業に10年勤めています。
老舗の日系企業や公務員のように、いったん入ってしまえば定年まで安心!という環境ではないため、転職時に自分にマッチする企業を選ぶことが重要ですね。
2.福利厚生が少ない
厚生年金や健康保険などの社会保障制度は基本的なものが整っているものの、外資系企業では、退職金制度や住宅補助などの手厚い福利厚生は用意されていないことが多いです。
外資系企業は合理的な経営をしており、福利厚生を含めた報酬体系もとてもシンプルなものにする傾向があるからです。
その代わり、基本給が高い傾向にあるんですね!
日系企業のような手厚い福利厚生制度を求める人にとって、外資系企業のシンプルな報酬体系は物足りなさを感じるかもしれません。
しかし、年収UPの転職を目指し、トータルの報酬として比較することが重要です。
3.成果に対してシビア
外資系企業の多くは成果主義を強く打ち出しており、個々のパフォーマンスが報酬や昇進に直結しています。
自分の成果がダイレクトに評価されるのはフェアな環境である一方で、逆に言えば成果に対してとてもシビアな点をデメリットに感じることもあるでしょう。
営業職など数字で評価される職種や、管理職など高い報酬をもらうポジションなどは、その分成果に対するプレッシャーも大きくなります。
成果に対してシビアだという点がデメリットに感じる一方で、年功序列ではなく、実力でチャレンジしたい!とモチベーションに感じられる人にとってはとても良い環境だと言えますね。
4.変化が多い環境
合理的な経営スタイルを好む外資系企業では、経営戦略の変更や組織再編が比較的頻繁に行われます。
このため、スタッフの役割やチーム構成が変わることが多く、変化の多い環境となっているのです。
また、新規プロジェクトへの参加や仕事の方針が突然決まることもあり、常に変化に対応できるマインドセットが不可欠です。
急な方針転換に柔軟に対応して一定の成果を出し続けると、高く評価されますよ。
変化の少ない安定的な環境ではありませんが、変化に柔軟に、スピード感を持って働きたい人は外資系企業に向いています。
5.教育環境が整っていない
外資系企業には、入社した社員を1から10まで体系的に教育するしくみがありません。
ジョブ型雇用を行っており、そのポジションに必要なスキルや経験をすでに持っている人を即戦力として採用するからです。
また、会社主導の異動もなく、入社したら原則として同じポジションで専門職として活躍することが期待されています。
だから外資系企業に未経験で転職するのはなかなか難しいのです。
ただ、社内に学ぶためのリソースは充実しています。例えばE-ラーニングコースやトレーニングセッションの動画など。
待っているだけで教えてもらえる環境ではないですが、自分から学びにいく姿勢がある人には向いている環境だと言えます。
6.海外駐在の機会は少ない
外資系企業というと世界中を飛び回ってグローバルに働く!というイメージを持つかもしれませんが、実は海外出張や海外駐在の機会はあまり多くありません。
もちろん海外のビジネスとつながりを持つことは日常的ですが、あくまでも合理的にものごとを進めるため、海外オフィスの仕事はそこのスタッフがやれば良いという考え方なんですね。
また、海外オフィスに異動する場合は「転籍」になるケースが多く、戻るポジションの保証される「駐在」とは考え方が異なります。
海外「で」働きたい場合は、日系企業の商社などのほうがチャンスは多いかもしれません。外資系企業は海外「と」働く環境です。
ミスマッチは避けるべきなので、海外駐在を希望する場合は転職前によく情報を確認しておいてくださいね!
外資系企業に向いている人の特徴4選
続いてどんな人が外資系企業に向いているかについて解説していきます。
私は外資系企業で10年間にわたり、100人以上の社員の採用から入社までに携わってきました。
入社して活躍する人や、残念ながらミスマッチによって早期退職する人の傾向から、以下の4つの特徴について解説していきます。
- 大きい裁量を持って働きたい
- 成長意欲が高く年功序列が嫌い
- 変化が多くスピード感のある環境が好き
- 英語や異文化に興味がある
外資系企業に向いている人、向いていない人のチェックリストを以下の記事でも詳しく解説しています。こちらも合わせて読んで見てくださいね!
特徴1.大きい裁量を持って働きたい
細かく指示されることなく、大きい裁量を持って自由度高く働きたいという人は外資系企業にとても向いています!
外資系企業は成果主義によりプロセスより結果を重視します。そのため、ゴールが示されたあと、「どうやってそこまでたどり着くか」は個人の裁量に任されているケースが多いんですね。
自分自身でモチベーションを管理しなくてはいけない点、成果がもとめられる点はシビアであるとも言えます。
しかし同時に、プロセスも含めて自分の考えた方法で試行錯誤しながらやってみる経験はビジネススキルを大きく向上させることにもつながります。
管理職でなくても、自分で大きい裁量を持って働きたいと考えている人は外資系企業への転職をぜひチャレンジしてみてくださいね!
特徴2.成長意欲が高く年功序列が嫌い
成長意欲が高く、「シビアな環境にも積極的にチャレンジしてスキルを上げていきたい!」と考える人にとって外資系企業はとても良い環境です。
日系企業のような体系的で丁寧な教育環境はないため、「待ち」の姿勢でいると成長は難しい環境です。
また、年功序列の考えも全くなく、長く続けることだけで評価されることは一切ありません。
逆に、以下のような人にはとてもやりがいのある環境になるでしょう。
- 自ら学びに行く姿勢がある
- 自主的に動ける
- 個人の成果が報酬や昇進に直結することにモチベーションを感じる
日系企業から外資系企業に転職する人で、「年功序列が嫌で、実力でフェアに評価されたい」という転職理由を持っている人は実際とても多いですよ。
特徴3.変化が多くスピード感のある環境が好き
スピード感のある環境で仕事をしたい人にとっては外資系企業は絶好の職場だと言えます。
合理的な経営をしているため変化も多いですが、ひとつひとつの意思決定のスピードは非常に早い環境です。
組織がフラットで意思決定者が明確なこと、また社員ひとりひとりにも大きな裁量が任されていて、内容によっては自分で意思決定することも可能な環境だからです。
意思決定のスピードが速いということは、決定されたことを実行に移す、またそれを成果に結びつけることもスピード感が要求されます。
方針決定から成果までの一連のサイクルをどんどん回して仕事をすることでビジネススキルもぐんぐん高まることを実感できるはずですよ!
変化の多い環境を楽しみながら、スピード感を持って仕事をしたいと思う方はぜひ外資系企業にチャレンジしてみてくだささい!
特徴4.英語や異文化に興味がある
英語や異文化に対して興味があり、学ぶ意欲の高い方は外資系企業との相性が良いでしょう。
外資系企業は、ポジションにもよりますが、社内公用語が英語であるケースが多く、多国籍の従業員が在籍している環境だからです。
国や文化の違う人同士でチームとなって一つのプロジェクトに取り組むという経験を通して、実践的な英語力や異文化理解はとても高まります。
今すぐに英語ができなくても外資系企業で働くことは可能です。英語力に自信がなくても外資系企業に転職する方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
外資系企業に転職するステップとコツ
外資系企業にチャレンジしてみたいと思えたら、実際に外資系企業に転職するためのステップを踏んでいきましょう!
外資系企業に強い転職エージェントやサイトに登録し、外資系企業の書類選考に通りやすい職務経歴書を作成することがその第一歩となります。
この章で詳しく解説していきます。
STEP1. 転職エージェント・サイトに登録する
外資系企業は日系企業と採用の手法が異なる部分も多いです。
そのため、外資系企業への転職を目指すなら外資系企業の転職に強いエージェントやサイトに登録するのが手っ取り早くておすすめですよ。
私が実際に転職者として、また採用担当者として両面から使用した経験のある以下の3つのエージェント・サイトをご紹介します。
① リクルートエージェント
転職自体の経験が浅いなら、
なぜなら、保有している求人数が圧倒的で、幅広い選択肢から最適なキャリアを提案してもらうことができるからです。
企業自体も大きく求人紹介以外のサポートもとても充実しています。例えば模擬面接や応募書類の添削なども、すべて無料でしてもらえるんですよ。
担当になるキャリアアドバイザーによって相性の当たり外れがあるのは事実ですが、担当を変えてもらったり、複数エージェントに登録することでそのデメリットはカバーされます。
- 初めての転職で、求人だけでなく転職ノウハウも合わせてサポートしてほしい人
- 業界や職種などの転職軸がまだ定まっておらず、幅広い選択肢から決めたいと思っている人
- キャリア×家庭との両立で転職の条件が多く求人数が限られてしまうワーママ
②ビズリーチ
転職活動を積極的に始める前に、まずは自分の市場価値を測ってみたいと思っている方には、ビズリーチがとてもおすすめできます。
ビズリーチはサイトに自分の経歴書を登録しておくと、企業やヘッドハンターからスカウトが届くしくみです。
自分から返事をした時点で初めて個人情報が公開されやりとりが開始されるので、自分のペースで転職活動を進めることができます。
また、どんな企業からどのくらいの年収でオファーが届くのかを見ることで、転職市場における自分の市場価値を知ることができ、戦略的に転職活動を進められるのが大きなメリットです。
ビズリーチに登録していることを在籍企業にバレるのでは?という不安をよく聞きますが、特定の企業をブロックして自分のレジュメを見られなくする設定ができるので、在籍企業にバレる心配はありません。
無料プラン・有料プランの両方がありますが、無料プランだけでも企業からのスカウトを受け取ったり、一部の求人に自分から応募したりすることが可能です。
私自身が転職でビズリーチを利用したときも無料プランだけで転職しましたよ!
- キャリアアップを目指しハイクラス転職にチャレンジしたい人
- 積極的な転職活動の前に情報収集をしたり自分の市場価値を見極めたい人
- 応募を急かされることなく自分のペースで転職活動を進めたい人
③JAC Recruitment
英語力を活かしたハイクラス転職にチャレンジしたい方には、JAC Recruitment
グローバル人材を中心にサポートしており、外資系企業の求人数もとても多いのが特徴だからです。
厳選されたハイクラス求人が多く、年収も上げてキャリアアップを実現できるのがJACリクルートメントです。
外資系企業の採用担当としてJACリクルートメントとは長いお付き合いがありますが、語学力が高くハイレベルな候補者を紹介してくれる印象です。
また、JACリクルートメントの担当者が企業についてとても深く理解してくれるので、候補者の希望のキャリアにマッチているかどうか正しく判断でき、ミスマッチの少ない紹介をしてくれるのも印象的です。
JAC Recruitment
- 英語力を活かして働きたい
- 外資系企業を中心に求人を探したい
- 高年収を狙ってキャリアアップしたい
STEP2. 応募書類を準備する
外資系企業の採用は即戦力採用です。
書類選考を含めた採用選考の過程では、以下のような点が重視されます。
- 今までどんな経験を積んできたか
- その過程でどんなスキルを得てきたか
- 経験とスキルが募集中のポジションにマッチするか
- 入社後、即戦力としてすぐに成果を出せるか
そのため、外資系企業の選考に通りやすい応募書類を書くには少しコツがいります。
年間1,000通、通算10,000通以上の職務経歴書に目を通している現役の採用担当ならではの目線で、書類選考に通りやすい職務無経歴書の書き方を以下の記事で解説しています。
転職エージェントや転職サイトに登録する際に必要になりますので記事を読んで準備してみてくださいね。
外資系企業と日系企業の違い
外資系転職する際、ミスマッチを防ぐためには日系企業との違いをきちんと理解しておいたほうが良いでしょう。
私自身ももともと日系企業に入社しましたが途中で外資系企業に転職して大きなカルチャーショックを受けました。
日系企業から転職する場合には特に必読です!
外資系企業と日系企業では、そもそもの採用手法の違いから、その後の会社でのキャリア形成に大きな違いが生まれています。
採用手法は「ジョブ型雇用」と「メンバーシップ型雇用」という2種類があります。
ジョブ型雇用とは、グローバルでは標準的なしくみで外資系企業の多くで採用されており、下記のような特徴があります。
一方のメンバーシップ型雇用とは、主に新卒採用に代表される手法で、多くの日本企業で採用されいています。以下のような特徴があります。
以下の記事では、採用手法の違いにより、外資系企業と日系企業で制度やカルチャーにどのような違いが出ているのかについて詳しく解説しています。
外資系企業への転職を考える際にはぜひ読んで違いを理解しておいてくださいね!
外資系企業に関するよくある疑問
外資系企業に関して、外資系企業になじみのない方から以下のような質問をされることがあります。
外資系歴10年の現役社員が本当のところを解説していきます!
- 外資系企業って激務なんでしょ?
-
業界や職種によります!
外資系のコンサルや金融の業界は、給料が高いことと引き換えにかなり激務だと言われることが多いです。
一方外資系のメーカーやIT業界は比較的ワークライフバランスが整っています。
職種についても、営業などのフロントオフィスに比べると、マーケティングや人事総務などのミドル・バックオフィス系の職種は労働時間をコントロールしやすい傾向にありますよ。
- 外資系企業はドライな雰囲気だと聞きました。
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「ドライ」というと語弊がありますが、たしかに必要以上にプライベートには干渉しないカルチャーです。
仕事が終われば自分や家族の時間、という考え方が根付いているので、付き合いや不要な飲み会などはほとんどありません。
一方で、業務を効率的に進めるためのチーム作りはむしろドライとは逆で、「チームビルディング」と呼ばれるチームの結束を高めるアクティビティがあったりと、むしろ業務に必要なコミュニケーションは積極的に取っていくスタイルです。
- 外資系企業はすぐクビになりそうで怖いです。
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実は外資系企業でも日系企業と同様、社員を簡単にクビにすることはできません。外資系企業であっても日本オフィスは日本の労働基準法が適応され、社員が守られているからです。
クビとは違いますが、「退職勧奨」という手法で、パフォーマンスの悪い社員に退職パッケージ(特別退職金)を払って円満な退職に合意してもらうことはありえます。
詳しくはこちらの記事にまとめていますので読んでみてください。
外資系はすぐクビになるは嘘!対処法や実例を超わかりやすく解説 外資系企業ってすぐにクビになるんでしょ?クビにされそうになったらどうすればいいの? 外資系企業と言うと、「簡単にクビになる」といったイメージを持たれることが多… - 外資系企業の採用で、学歴は見られますか?
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外資系企業の採用では、学歴はほとんど関係ありません。ビジネス上の経験としてどんな経験とスキルを持っているかを重視しているからです。
学歴を見ることがあるとすれば、学校名ではなく、学部や専攻です。どんなことを勉強してどんな知識を身につけているか、またそれがビジネスに直結するかどうかという点が重要です。
高学歴ではなくても、外資系企業で活躍するチャンスは十分にあります。こちらの記事で詳細を解説していますので読んでみてください。
外資系に学歴は関係ない!採用担当者が教える外資系転職テクニック 外資系企業に転職したいけど、華々しい学歴がないんです。外資系転職に学歴は関係ありますか? 結論から言うと、外資系転職において学歴は全く関係ありません。 学歴に…
外資系企業で活躍するために必要な3つのスキル
外資系企業に転職するだけがゴールではなく、そこで活躍することが大切です。
外資系企業で活躍している人が共通して持っているスキルは以下の3つです。
- 語学力
- プレゼン能力
- 柔軟性
一つずつ解説していきます。
1.語学力
外資系企業では主に英語力が必要になりますが、言語能力だけでなく、コミュニケーション能力も重要です。
英語は必ずしも流暢である必要はありません。外資系企業には多国籍の社員が働いていますので、中にはアジアなど英語が第一言語ではない国の社員も多いからです。
流暢でなくとも、自分の意思をはっきりと伝えることができたり、文化的背景も考慮した上で最適な結論まで持っていくコミュニケーションスキルがあると外資系企業ではとても評価される人材になります。
2.プレゼン能力
商品やサービスを顧客向けにプレゼンするだけでなく、社内において自分自身の成果や能力をプレゼンする力も重要です。
外資系企業は成果主義が徹底されているため、プロセスは重視されず成果、結果がすべてです。
自分が達成した成果を上司や同僚にしっかりアピールできることも、外資系企業で評価されるには必要なスキルなんですね。
3.柔軟性
外資系企業は変化の多い環境です。本国の意向で急に組織再編があったり、ビジネスの方針転換があったりするのはまさに日常茶飯事。
変化を楽しみながら、会社の決定にたいして迅速に対応して、新しい方針のもとで最速で成果を出せる人材が高く評価される環境です。
まとめ:外資系企業のメリットを体験しよう!
この記事では、外資系企業の特徴やメリット、どんな人が向いているかについて解説してきました。
外資系企業で働くメリットは以下の通りです。
- 成長実感が高い
- 休みが取りやすい
- 給料が高い
- 成果がダイレクトに評価される
- グローバルな環境で働ける
- 語学力がUPする
- 昇給のチャンスが多い
福利厚生や教育制度など、日系企業と比べるとデメリットと感じることもありますが、それでもビジネスマンとして成長したりキャリアアップを目指したりしたいなら、外資系企業への転職にチャレンジしてみるのをおすすめします!
転職する際は、転職エージェントやサイトに登録することで、以下のメリットがあります。
- 自分に合う求人を見つけやすくなる
- 転職マーケットでの自分の市場価値がわかる
- 面接や応募書類などについてプロのアドバイスがもらえる
- 給料や条件について交渉してもらえる
特に外資系企業は、非公開求人としてインターネット上には公開していない求人を持っていることが多いです。
そのため、エージェントやサイトに登録していないとそれらの求人にはアクセスできません。
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それではまた!